カーテンコール | 筒井康隆 (20240110読んだ)

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91K7TUgDO0L._SL1500_.jpg筒井康隆のカーテンコールを読みましたよ。



『著者曰く「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」(編集者「信じていません!」)』
という惹句がついているこの本。
代表作の主人公が挨拶に来る表題作「カーテンコール」が話題でしたが、僕は「コロナ追分」「離婚熱」あたりのコロナとその世の中を題材にしている作品が好き。

「川のほとり」の亡き息子(伸輔)さんとの夢の中での会話も感動的に盛り上げつつも"自分の夢だから、息子が言っていることも自分が考えていることなのだ"と冷静に見ているところは本当に素晴らしい。

老境にあってもまだ人に求められる作品を書き続けられる、と言うところはやっぱりすごいですよね。