筒井 康隆 (著), 日下 三蔵 (編集)の筒井康隆、自作を語るを読みましたよ。
Kindleの積読フォルダが60件を超えそうだったので、頑張って本を読み続けているわけなのですが、これも3年以上眠っていた本。
この本は筒井康隆選集が出たときに行われた日下三蔵によるインタビューをまとめたもので、執筆に関する話だけではなく、その時の筒井康隆の周りの状況も説明してくれているので楽しい。
日下三蔵のインタビューがすごくて、おそらくこの人は筒井康隆に関するものはほとんど読んでいるんだろうと思うのですが、データ的なものに関してはおそらく本人より詳しいのではないかと思うくらい会話がスムーズ。
筒井康隆の執筆の歴史を通して、小松左京、星新一、筒井康隆の三人が切り拓いてきた日本SF史の黎明期を結局総括する形になっているのも見ていて面白い。
この本で一番好きなくだりは江戸川乱歩について語られているところで
── 若い人にとっては、(江戸川乱歩は)もう歴史上の人物ですからね。ってところ
筒井 私もそろそろ歴史上の人物です
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