職業としての小説家|村上春樹 (20230222読んだ)

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616UaDGeFsL.jpg村上春樹の職業としての小説家を読みましたよ。




Kindleに入っている村上春樹を片っ端から買っていっている僕なので、この本もその一環で買ったのです。なので僕が職業としての小説家を目指しているわけではないのです。
とは言え、村上春樹という作家がどうやって出来上がってきたか、そしてどうやって継続してきたか、という話が興味深く書かれていてどの仕事も変わらんなぁ、とそんなことを思います。
ちょっと興味深かったのは

・芥川賞候補に上がらなくなったタイミングでほっとした
最近芸人さんが結成15年を超えるとM1に出られなくなるんだけど、15年を超えた時点でM1のことを考えなくなるのでホッとしている。みたいな話をよくしていて、賞によって評価される業界って結構そう言うプレッシャーってあるのね、と。

・自分の書きたいものを書く
どうせひどいことを言われるのなら自分の書きたいものを書きたいように書く、とあって、結局書評はもちろん、今だとSNSだブログだなんだと(まぁこれもそうなんだけど)結局何を作っても悪口が0になることは無いわけで、そんなの気にしながら創作している場合じゃないという覚悟がなんかよいなぁと。

・US進出の話
自分で翻訳家を探して翻訳してもらい、それをエージェントに持ち込んだという話。僕は出版社が勝手にあんじょうやってくれた、みたいなイメージだったので目からうろこでした。


そんな面白い本でした。