なめらかな世界と、その敵|伴名 練 (20220805読んだ)

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717MgrQiwqL.jpg伴名 練のなめらかな世界と、その敵を読みましたよ


ここ最近SF関連の編者として頭角を現していて、僕も好きな伴名練さんの短編集。

著者は、やはりSFの読む量が多いからなのか、各話まず発想がすごい、そしてそのアイデアをちゃんと一本の話に昇華させているところがさすがという感じ。

なかでも特に「なめらかな世界と、その敵」は、平行世界を行き来できるというだけでなく、それが当たり前の世界で、なおかつ平行世界を行き来できない人が異常扱いされる、というなんとも不思議な話、しかもその設定が青春友情物語になっているという面白さ。
「ひかりより速く、ゆるやかに」はなぜか時流が変わってしまった新幹線に纏わる話で、それに原因を差¥ぐる謎解きと、別のお話とといろんな要素が入っていて盛りだくさんな作品。

解説、あとがきもボリュームあって楽しいよ。