2011年7月アーカイブ

オランダから送った1箱が無事、届きました。

コペンハーゲンで買った本は飛行機で持ち帰ったので、トランクごと玄関に置いてあります。

玄関先には、神戸・海文堂から戻ってきた本やら市場で買った本やら、そして、海外からの本やらで箱タワーが出来ました。いちばん高いところで、チャトという名のメスねこが熟睡しております。彼女は、母親と似ており、高いところにいると安心するようです。

今いちばん人から望まれているのは、少しでも早く、欧州で買ってきた本をお見せすること、と認識しております。

認識しつつも、日々の発送や受注をしながら、まだ時差ボケなのか昼間でも突然眠くなったり、なんだか妙にだるかったり、体はやたら布団に居たがるのです。欧州4か国の旅によって与えられたものの大きさに、あとからあとから気づかされます。帰ってきてしばらく、日本はいいなと実感しつつ、エキサイティングだった日々が忘れられず呆然としてしまいました。と同時に、四か国を(当然ツアーなどでなく、自分でプランニングして自分で切符を買って移動していくので)次々移動し、移動先で2-3日のうちに自分なりに適応して、また移動するというのはエネルギーのいること。自分が認識していた以上にたえず緊張していたようで、あとからあとから疲れが出てくるので驚かされます。そうだ、今週末には叔母から本の整理を頼まれて長野に出かけるのでした。

いつかのめまいやら、ここ数日の偏頭痛やら(どうも、あれこれ検索してみると後頭神経痛とかいうものらしい)、年齢を重ねるにつれて、あちらこちら不調が出てくる。さまざまなストレスに対しても、さまざまな経験とともに耐性ができるのかと思いきや、逆にかえってこたえるようにもなる。こういう感じは、きっと人に話してもなかなか伝わりにくいかもしれません。上林暁「星を撒いた街」収録の「花の精」を読んだら、ずいぶん慰められました。ありがとう、山本善行さん、夏葉社・島田さん。

しかし、心も体もどんどんヤワになっていくようで、いよいよ行動をおこすためには自分に持ち時間が少ないことを痛感せざるをえません。

パリやベルリンの古書店に行ったことで、実は新たな目標が生まれました。旅先でいつも一番心に残るのは、人との出会いです。children's booksを扱うあの店のあの人、この店のこの人とともに本をはさんで1-2時間程度を過ごしただけのことです。ですが、異国で出会ったばかりの人と、本や商売のことを会話しながら響いてきたものの大きさたるや。言葉で尽くせないぐらい、響いてきたものが大きかった。こうなりたい、この人のようなことを私もしたいんだとはっきり認識しました。思い描いていた夢がそこに具現化されていたので衝撃を受けました。

一体自分がどうしたいのか。これ以上、詳しくは言いません(小声で言いますが、同業、飲み会で聞かれたのでちょっと話しました。あれを最後にしておきたい。実現したら「これですか」と感じてください)。どうしたら実現していけるのやら。力を振り絞る方向を考えていきたいと思っています。旅は大事です、少なくとも私にとっては非常に大事に感じます。久々に行ってこられて幸せでした。無事行って戻ってこられたのも、家族や友人・知人、皆様のおかげです。

出かけさせてくださって、皆様ありがとうございました。目録で買ってくださった方おひとりおひとり、公共機関の皆様おひとりおひとりに御礼を申し上げたいです。ご恩は、今後また店を展開していくなかで少しずつお返ししていきたいと思っております。

 

 

6月27日(月曜)ー7月10日(日曜)とその前後3日ほど、海外出張のため販売・発送を休止いたします。

2003年の開店以来、ほぼ休みらしい休みもないまま、走り続けてきましたが、自分のための勉強・充電をかねて、久々、海外に出かけて参ります。アイスランドの火山灰の影響がひどくなければ・・・。

その期間、日本の古本屋のサイト上から海ねこ登録分はすべて削除いたします。

ご用がおありの場合は、6月23日頃までにお願いしたく、ご不便かとは存じますが、なにとぞご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 



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