Super Size Me


マクドナルドだけを30日間食べ続けるというあれです。

映画Super Size Meを見たのですが、これはドキュメンタリーで普通のアメリカ人(というか今の常識で言えば”健康的なアメリカ人男性”のほうが正しいかも)が30日間3食マクドナルドだけを食い続けるとどうなるかという映画です。(以下、ネタばれ注意)

食べ始める前には3人ものドクターに診てもらい、健康で内臓の機能も問題ないことを確認してからマック漬け開始。面白いのはマックのカウンターで「Super sizeにしますか?」と聞かれたら必ず「はい」と答えなければならないルールで、2日目にしてさっそくやられて全部食えなくて吐いています。おえー!

このSuper sizeですが、日本では見ることの出来ない殺人級のサイズで、コーラを入れるカップはハーフガロンだからほとんど1.5リットル、フレンチフライも日本のものの3倍近いサイズになってます。バーガーはとても日本の女の子が口を開けて食えるサイズじゃないです。自分もこれだけは手を出したことはないです。

3食マックを食うとだいたい一日の摂取が5000キロカロリー!で、この主人公(兼監督)のサイズで言えば2500キロが標準的な必要カロリーなので2倍のオーバーカロリーです。開始から12日後の検査で体重が10%増えていたばかりではなく心臓に異常を訴えるなどして、20日を超える頃には様々な問題が見つかってドクターストップがかけられているのにまだ続けるという根性。30日間通した結果は見てのお楽しみですが、この映画が注目されたのが原因でマックはスーパーサイズの販売を中止し、ヘルシー(と言っても全然ですが)なサラダを取り入れて騒ぎが収まるのを待っています。

マック中毒っていうんでしょうか、最後の方はずっと気分が滅入っているんだけど、マックを食うと安心するというなんかニコチン中毒みたいな症状を出してます。なんかもう見てられません。肝臓の機能低下もすごいです。こういう食文化をめちゃくちゃにした業界を訴える活動をしている人もいるようですが、たばこ産業を相手にしたときのようにはまだ行っていないようです。

映画でもふれていますが、昔は日本と同じようなサイズのカップやポテトしかなかったそうです。「大きいのはいいことだ」、「大きい方がお得」という消費者心理を上手くついた商売でどのレストランチェーンも大型化、くせになる調味料を大量に使って商売繁盛すなわち株主喜ぶというループに陥っています。売っている側はそれでいいのかも知れませんが、消費者には簡単で安くて早いものが蔓延してさらには学校給食にまで入った結果、国民の6割以上がオーバーウェイトでデブでも世界一というすさまじい状態。でも株主ハッピーで会社も儲かってればアメリカ資本主義的にはOKで、会社は資金を使ってさらに宣伝、政治活動をして自分たちに有利な状況を作るというもう笑いが止まらない状態。

よく考えるとアメリカのイラク戦争もなんか似てますね。日本にもジャンクフードはいっぱいあるけどそれでも日本人で良かったと思うのでありました。おえ~!

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コメント(2)

この映画は昨年末、日本でも上映したので観ました。
学校給食がお菓子とジュースというのは事実なのでしょうか?信じられませんでした。
医食同源という中国渡来の知恵をアメリカに輸出したいですね。

ものぐささん、どもです。そういう学校もあるっていうので紹介してましたね>お菓子とジュース。確かに同僚を見てもランチはサンドイッチとスナック菓子の小さな袋、それにジュース(コーラとか)っていうのが定番でそれで育ったようです。

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このページは、Mickが2005年2月25日 00:31に書いたブログ記事です。

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