Bruce Springsteen - Live/1975-85


40曲入り、レコード5枚組、CDなら3枚組という巨大パッケージでした。1万円という価格も財布にも厳しかった・・・。

中学生の頃だから86年くらいですかね、このLive 1975-85がリリースされたのは。友人がレコードで買ったのをカセットにコピーして聞いてたんですが、その後お金を貯めてCDを買いました。買ったCDでは一番古いうちの一つですね。

当時SpringsteenはBorn in the U.S.A.っていうレコードが大ヒットして日本でも大人気だったんでまあそういう流行ものとして聞き始めたんですが、うるさいロックなんで気に入って聞いてました。よく聞いていると安っぽいロックというよりかなり突っ込んだ内容の歌(というか詞ですかね)が多くて、実際アメリカで支持しているのも同世代のブルーカラーの人々が多いのも納得いきます。数年前LAのステイプル・センターでコンサートを見る機会がありましたが、観客のほとんどはBruceと同年代のおっさんたち。ヒット曲は全部一緒に歌えるみたいなコアな連中でした。

このアルバムは10年間のライブ記録音源で、しゃべりの部分もそのまま入っていて面白いのですが代表曲のひとつ"The River"では自分の徴兵の体験を語っています。今日クルマの中でiPodランダム再生でこの曲がかかってBruceが喋っているのを聞いて初めて彼が本当に怖かったことを知りました。

アメリカがまだ徴兵制度をやっていたベトナム戦争の頃、若くて悩める日が続く長髪のBruceにも徴兵検査の紙が来ました。親に反抗して家から飛び出すのが日常だったBruceも、さすがに戦争に行って人殺しをするのは本当に怖くて、検査に行く数日前は友達の家で朝までおびえて語りあったとか何とか。その頃一緒にバンドをしていたヤツや知り合いも何人もベトナムに行って帰ってこなかった状態でしたから本当に怖かったんでしょうね。結局検査に落ちて行かなかったそうですが、(ここで観客が喜ぶけど、本人がそんな受けるとこじゃないよっていうのもなんか・・・)、徴兵って言う義務があって検査に受かったら鍛えられて外国に送られて人を殺すか殺される状況に置かれるなんて想像するだけで恐ろしいことです。

で、このレコード。本当に聞きまくりましたね。自分もステイプル・センターで一緒に叫んだおっさんと同じってことですな。

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このページは、Mickが2005年2月 8日 00:55に書いたブログ記事です。

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