万城目学のべらぼうくんを読みました。
万城目学の自叙伝というか大学入学から作家になるまでをエッセイとして連載していたものらしい。
この人の小説は比較的関西(京都)が舞台になっていることが多くて、僕はそのなかでも大学生の描写が好きで「この人は結構キラキラした学生時代を送っていたに違いない」と勝手に思ってましたがこれを読む限りそうでもなさそう。
そして何よりも、会社をやめて作家になるまでの段が、興味深い。
自分の母親が所有するビルの管理人をして家賃を浮かせて、会社員時代の貯金で生活をしながら応募作を書く、と言うある意味恵まれている環境なんだけど、それでもデビューまでちゃんとこぎつけられるのはやはり努力なんだろうなぁと。
まぁ作家がそのテクニックで半生を書くとなればそれは面白いよね、と言う話もあるんですが。
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