諦めてなんかいません

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昨夕、クロッチは連れずに動物病院へ行き、先生に今の状況を伝えて、いろいろ話を聞いてくる。
たまたま、ほかの患者さんがいなかったため、20分ほどだろうか、とても丁寧に話をしてくださった。
先生は、とても落ち着いた明瞭な口調で説明してくださる。

もう1週間、飲まず食わずで、また先週のように脱水症状になりかかって衰弱していくのでは、
点滴したとしても、同じことの繰り返しになってしまうのでは、と
考えれば考えるほど凹む、弱気な飼い主でした。
昨日、クロッチは物陰に入り込んだまま、とろとろ眠っていた。ああ、いよいよ弱ってきてしまったのでは、と不安になる一方。

が、獣医師の先生によれば、

*ねこはもともとさほど水を飲む動物ではなく、クロッチの場合、水を飲んでないのでおしっこが少なくても普通でしょう
*よほど激しい嘔吐が続くのでない限り、すぐ脱水症状になることはないでしょう
*日曜昼までかなりしっかり点滴治療をしているので、食わず飲まず状態が続いたとしても、すぐどうこうという状態にならないのでは
*はっきりとは言い切れませんが、吐く回数が減ってきているということは「今が、病気の峠かもしれませんね」
*ねこも犬も、人が想像するより強い。じっとしながら、動物は自力で良くなろうとしている

クロッチの場合、考えられる病因(今のところ、もっとも疑われるのは胃壁の炎症による胃炎、膵炎、毛球症など)
水を飲ますコツ
食べものをとらせるコツ
治療しにくいねこに対してどのようにすれば良いのか
ねこを連れてきて治療しやすい状態にするための秘訣

・・・もろもろアドバイスしていただく。

知りたいことを質問し、専門家の見識をお聞きして、ひじょうに落ち着いた。

吐く回数が減ってきているので病気は悪くなってないかもしれない、という見方には驚かされた。
こちらは前のことがあり、じき脱水症状になって、血流が悪くなり心臓が小さくなる、腎臓に障害が出て衰弱するのでは、と悪い方向にばかり考えていたのだった。

が、先生のお話を聞いてから、自宅でじっとしているクロッチを見たところ、確かに落ち着いている。
あばら骨がすぐ触れるほど痩せて、円形脱毛症もそのままだが、一時期ほど衰弱していない。
飲まず食わずというだけで、じっとして良くなろうとしているように見えてきた。

病院で、栄養がある療養食で、お薦めいただけるものはないですか、とお聞きしたところ、とある缶詰を分けていただいた。犬猫兼用。甘い香りがして、嗜好性が高く、普通のねこなら大喜びですぐさま食べるという。
ハイカロリーで脂肪が多いため、膵炎の疑いがある場合、適するかどうか。膵炎の場合、従来は絶食が治療の王道。現在では、膵炎の場合であっても多少、食べたほうがいいという方向に流れが変わっているという。

クロッチはふだん、一日中、どこかに隠れて、おそらくずっと眠っている。夜中になるといつの間にか、どこからか出てきて、ご飯を食べ、活動するパターンだ。

昨夜、夜中になるまで待ってから療養食の缶詰をあけて、小さじ2杯ほど小皿に盛ってクロッチに出してみた。
クロッチは、すぐさまペロペロっと舐めた。
これまでどんなに口元に水をやっても、食べものをやろうとしても受け付けなかったのに。

舐めてすぐさま吐いてしまった。移動しながらさらに吐いた。ごめんごめん、まだ早かったかなと謝った。
が、吐いた液をすべて小皿に受けることができたため、吐いた内容を観察することができた。胃液らしきもののなかに、驚いたことに、丸い毛球が5つほど混ざっていた。
これまで吐くごとに、白い胃液だったり、黄みがかっていたり、あるときは緑がかっていたり。多少毛が混ざっていると感じたこともあったが、前の病院では「毛球症はまずないでしょう」と言われた。明らかに丸まった毛球を観察したのは今回が初めて。

クロッチが本当は食べたいのだが、食べられずにいるのかもしれない。
そして、何かが原因で、食べてもすぐ戻す状況になっている。
ここ最近、じっとしているとき口を小さくパクパク動かす。ノドに上がってくるものがあるのかもしれない(先生にお話したところ「気持ち悪いのでしょう」とのこと)。
昨夜は、大変甘えて体をこすりつけてきた。全身の毛がこれ以上抜けにくくなるよう願いをこめて、ずっとずっと撫でさする。


午前9時になるまで待って、吐いたものを動物病院に持参し、先生のご意見を伺ってみようと思う。

膵炎であればバリュームを飲まないと検査不能。多くのねこはバリュームを飲まない、クロッチのようなねこはおそらく無理というのが、先生のご意見。
ある程度、原因を絞り込んでいけば、治療方法を見つけられないだろうか、と。
極度の臆病ものだが、何とか限られた通院頻度で、治療をしていただく方法はあるだろうか、など。
先生のご説明、クロッチの状況から、今はこんな気持ちでおります。
「諦めないで」「諦めちゃ絶対ダメ!」などお言葉をいただいた。ありがとうございます。本当にそのとおり。私の書き方が良くなかったと反省しております。ただ、クヨクヨ、ジメジメしておりましたが、本当は決して諦めてなどおりません。どうにかならないものかと、あの手この手、可能な限り、全力尽くしているつもり。
揺れ動く振幅が大きく、情緒不安定なのは確かです。辛いのはクロッチなのに、飼い主がこんなでどうするんだ。

今朝は4時頃、目が覚める。「病気の峠かもしれませんね」と言われたことを思い出していたら、5時半ごろ、バーンという音が。慌てて見にいった。
驚いたことに、クロッチを隔離している部屋の扉が開いているではないか。
なんと、敵対するメスねこが扉のバーに飛びついてクロッチのもとに行こうとしていた。
そうすることを防ぐため、扉の前にラティス状のものを置いておいたのに。ああ、びっくったー(=「ウェルかめ」でよく言っているのですが、流行語? あるいは土佐弁?)。

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