ねこ日記(しかも執拗&じめじめ)と化してます

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昨夜、クロッチを隔離した部屋に一緒に寝た。
エアコンの音が大きくて、やたら喉が渇き咳が出て、私も寝付けない。
脱水症ぎみになったらよけいエアコンは辛そうだ。
なので、エアコンはやめて、デロンギヒーターを設置。

「君がいないほうが、クロッチは休めるんじゃないかな」
と言われて、それもそうかもしれない、
寂しくないようにそばに寝ようだなんて、私の単なる自己満足かもしれない。
彼女は自分のやりたいようにいたいのだ、
自由にさせておいて、そのうちおしっこしたり、水を飲んだり、
あわよくばご飯を舐めてほしい。
そっとしておくことにして、私も別室で睡眠をとることにした。

朝方、扉を内側からガリガリやる音がしたと連れがいう。が、連れは自分が姿を見せて怖がらせるより、今はなんとか眠ってほしいと、あえて、そっとしておいたという。

「やれることはした。あとは本人が食べるのを待つだけしかない」
「(左前足に刺したままの)注射針も抜かなくていいから」
と言い置いて、連れが仕事に出ていった。

「ヤレルコトハシタ。アトハマツシカナイ」
と心の中で唱えながら、仮眠。

10時、2度治療を受けた近所の病院から電話。
「クロチャン(そもそも、名前が違う)の検査結果が出ました。
(コロナウイルス、膵炎。何の検査だったかぐらい言うべきではないのか)両方とも陰性でした。
疑わしかったので検査したんですが・・・」
「・・・・・・どうですか?」と聞かれたが「まだ良くならないんですが、様子を見ています」
「・・・・・・様子を。また何かありましたらご連絡ください」
暴れるねこの細い血管に針をさして点滴したり、ご苦心の多いお仕事だろうと思う。
ただ、それだけなんですね、と心の中で思った。

ずっと静か。

動物病院に午前にどうしても連れていくなら様子をみにいこう。
みにいった。

扉の内側にかけてあったバッグ、リュックなどが床に落ちていた。
体当たりして、部屋から出ようとしたようだ。

どこにも見あたらず、いそうな隠れ場所を見るが見つけられない。
ふっと、見やった先に黒い目があった。

机の下、空き箱と天板の細い隙間にじっとしていた。
名前を呼ぶと目をあけて鳴いた。

お気に入りの回転イス&フリースの上にいるのかと思ったら、違った。
昨晩、カラーをはずすため(はずさないと飲み食いができない)回転イスを引き出したときのショックが強かったらしく、
怖い思いをした場所には行きたくないのかもしれない。

おしっこは昨夜一度したきり(病院から戻ってきてすぐ一度=点滴の効果でかなりどっさり。それからたぶん夜一度)。
はっきりとはわからないが、水やごはんは食べた様子が見られない。
昨夜、水やごはんを鼻先に持っていってみたが、
まったく欲しそうにしなかった。

昨夜気づいたのだが、左前足のつけねから肩にかけてのあたり、
ごっそり毛が抜けてピンク色の地肌がのぞいていた。
病気のためかと思ったが、円形脱毛症だと気づく。
2晩病院に預けて原因究明のための検査、点滴治療などしていただいたが、
臆病な性格なので、よほどこたえたのだろう。
検査のあと、病院スタッフが手を伸ばそうとしただけで、
仁王立ちして威嚇した様子が思い出された。
あの仁王立ちも、今思えば、点滴治療によって(一時的にせよ)元気になった証だったのだろう。

先週月曜から丸1週間、自分から食べていない。
水を飲んでも吐いていたし、自分から飲み食いができなくなった生物は・・・。

昨日昼12時まで受けていた点滴。それからもう24時間。
いつまでもつのだろうか。

おそらく力づくで動物病院につれていったとしても
点滴をすることは難しそうとのことだった。
「キャリーバッグに入った状態では、僕たちは何もできません。
洗濯ネットに入れてきてもらえば皮下注射はできると思いますので」
と言っていただいた。
が、クロッチを洗濯ネットに入れることはおそらく不可能で、
無理やり入れたとしても、クロッチが一体どうなることか。
また、皮下注射で多少伸ばしたところで、
また飲まず食べず、になれば、またじき皮下注射しに連れていくほかなくなる。

昨夜から何度も部屋から出たがるクロッチ。
それほど出たいのであれば、よほど出してやろうかとも思った。
思いどおり動いて水分をとったり食欲が戻ってくるのであれば、と。
が、今出したら、おそらくヨロヨロ階下に降りていって
風呂場イスの向こうか、靴箱の下か、冷たい物陰に入り込むのだろう。

今は、オイルヒーターがきいていて、敵対するメスネコがやってこない場所で、
少しでも休んで、できれば自分の口から水をーー食料とはいわないーー水をとってほしい。
Water。ヘレンケラーが初めて認識した単語でしたっけ?
ヘレンケラーのように劇的・感動的な展開になることは、もうないのかな。
現実って厳しいんですね。

私がクロッチにばかり気がいっているのがわかるらしく、ほかのねこが異様なほど甘えてくる。とくに、クッキーという名のオスねこ。ふだん布団に潜り込んでくることのない彼が潜り込んで眠ったり、布団の上にしがみつくように何度ものってきたり、膝にのってきたり。そういえば、クロッチは、うちのオスねこ(クッキーとチャー)が好きで、よく寄り添って眠っていた。昨日も何度かクッキーをクロッチ部屋に入れてみた。クッキーに鼻キスされたクロッチは、甘えた声を出し、気持ち良さそうに目を閉じていた。クロッチが望むことは何なのか。何なんだろうか。「医療」なのかどうか、よくわからなくなっている。

わずか1週間で、こんなことになっていて、しかも原因はわからないまま。なぜこんなことになったのか、防ぐ手立てはなかったのか。あるいは、もっと以前から悪くなっていたのか。いつもソファーにかけた布の内側ほか物陰で寝ていて、どこにいるのかまったくわからない。ふっと気づくと夜中ひょっこり出てきてご飯を食べるようなねこだったので、変化に気づいてやれなかったのかもしれない。

ねこにはそれぞれ個性があるので一様には言えませんが、我が家ではこう話しています。なんとか触れるねこにしていく、いざとなったときキャリーバッグにすっと入ってくれるねこにしておくほうがいいのかもしれない。ただし、それが「ねこ」らしいのかどうかは別問題。あるいは、自分で点滴ができるよう勉強しておくべきなのかも。将来、介護の必要が出てきたときのこと、家族や自分自身の末期医療についても考えさせられます。

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