虚空にもどる父ー杉野紳江詩集

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"南部のジプシー・クイーン"こと杉野書店ののんちゃんから
詩集をお送りいただきましたー。

「虚空にもどる父 杉野紳江詩集」(土曜美術社出版販売)。

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2008年8月7日に旅だった、
最愛のお父様への追悼集とのこと。
もうかなり前になりますが、コクテイルで絵本酒場を開催中でしたか、
花粉症だった私にノンちゃんが
「父が医師なので」と渡してくださったお薬のことを思い出します。

「でも、父はもう肉体舟の制約を受けない
魂は、いつも皆と一緒」(「四十九日の法要」より)

「柳屋のポマード」「入れ歯」「手紙」などなど
わかりやすい言葉を使っていながら、その場の空気、溢れるような気持ちなど、
たくさんたくさん伝わってくる詩の数々。
のんちゃんの思いが、お父様がご愛用なさっていた
ポマードの匂いとともに鮮やかに香ってくるかのようです。

「父が亡くなって二ヶ月
孫たちのおかげで
母も漸く、笑うようになりました

喪の悲しみに伏していた我が家にも
やっと笑いの勢力が広がってきたようです

そうだ!
私も笑おう!

悲しみを少しずつ
かなたにおしやろう!

人間には笑う能力があるのだから

秋の青空に向かって笑おう!
父も、きっと微笑み返してくれるはず」(「笑おう!」より)

のんちゃん、勝手に抜粋させていただきまして、すみません。
全文につきましては、皆様、詩集をご購入のうえ、ぜひ。

「南部のジプシー・クイーン」には揚羽堂さんも登場!
「賢すぎる消費者」には、しっかり者のご主人様を思い浮かべて、ついついニヤリです。

外国生活における印象を描いた詩、古書市場での詩も収められています。

のんちゃん、誠にありがとうございました。
ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/nobuesugino35
今後もまた拝読させていただきますね。

それから、この場を借りて、あの方この方に御礼とお詫びを、ば。
素晴らしいものをお送りいただいても、
筆豆でなく、お礼状もお送りできずに失礼ばかりしている私を
あの方この方、どうかお許しください。大変有り難く、感謝しております。

それから、文末になりましたが、本日11月2日は、股旅堂さんの誕生日。
おめでとうございます! ご活躍をお祈りいたします(←人ごとじゃなく、なんとか頑張らないとね、うちも)。

(追記 股旅堂さんの誕生日を1日間違えて書いておりました。正しくは11月2日です。お詫びして訂正いたします) 

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コメント(2)

海ねこ様

ご紹介ありがとうございます。絵本酒場の話、そういえば花粉症のお薬、持っていったことありましたね。思い出しました。あの時は、父との別れがこんなに早いとは、みじんも思っていませんでした。今日は父の誕生日でした。いい供養になります。ありがとうございました。「賢すぎる消費者」で、主人はくしゃみをしているかもしれません。毎回、ブログを楽しみにしているので、更新していってくださいね。また、どこかでヒョコヒョコお会いすることと思いますが、今後とも宜しくお願いします。

のんちゃん、ブログずっと拝見してました。会館の8階にいらっしゃるとブログで読んだときなど何かお言葉をおかけできればと思っていたのですが、のんちゃんのお気持ちを考えたら、どうしても言葉を見つけられないままでごめんなさいでした。詩集とてもよかったです。のびやかで寛大で優しいお人柄?がよく出ているなあと、勝手ながら感じました。ああ、お父様の誕生日だったのですね。
私は最近ブログをあまり書かなくなってしまい、何度か人からも言われたのですが。今はツイッターでつぶやいたり、家族につぶやいてそれでいいかなという気持ち。いいのか悪いのか、わからないですが。充電中ってことにしておいてください。ゆっくりぼちぼち次に向かっていきますね。これからも宜しくお願いいたします。

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