もうちょっとかと思ったら

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Mongoが風邪をひいてしまったらしい。
熱がないので例のインフルエンザではないようだ。
咳き込みながら、週末、懸命にPCへ向かい続けていた。
画像を配列しながら、テキストボックスのフォントを統一。
私の入力がかなり適当だったらしくて、何度も質問される。あれこれ指摘される。

やはり第三者による、客観的な視点は大事。
私自身は懸命に入力してきたつもりだったのだけれど、
確認してもらうと、あちらこちらに穴があることが判明。
次から次へと指摘されること・・・。うなだれすぎて、顔が地中に潜り込んでしまいそうだ。はあ。

とまあ、いったんMongoに託してしまったので、先ほどふっと手持ち無沙汰になり、、
目録1章の入力ズミ分、本1冊1冊と照合する作業にかかってみた。
そしたら、時間がかかること、このうえなし。
とりいそぎ、巻末の5章ー7章分は入稿できる状態まで持っていった(ということにした。
掃除と一緒で、十分にやり遂げたと思えた部分に関しては、後ろは振り返らない、やり直さない。そうでないと前に進めない)。
あとは日曜月曜で1章2章、火曜に3章、水曜木曜で4章を見直して、あれこれ追加したり、修正したりで、
うわああああ、なんだかもう。まだまだじゃないですか。

入稿できそうです、なんて高らかに謳った割には雲行きが怪しすぎ。
希望的観測でものを言いすぎるとMongoに言われるけれど、またやってしまったかな。

でも、できれば金曜には(無理でも22日・月曜、23日・火曜あたりにはきっと!)印刷所に入稿したい。
表紙の紙も選んで、印刷所に「お願いします」とお渡しして、金曜、K水(注 周囲も私もお気に入りの店)あたりで
目録をやったほうがいいよと薦めてくれた古書店主らとともに、
くわーっと。わしわしっと、旨い肴&旨い酒といきたいものです。うっはー。

って、結局そこなのか? そこなのかよ、君は。

ずっと読みたかった「ブダペストの古本屋」がちくま文庫になったことを
書肆紅屋さんのブログで知る。近所のコンビニで受け取れるセブン アンド ワイに注文した。
入稿できたら、まずは髪を切りたい。そして、落ち着いて本を読みたいです。
またじき、次のイベント準備にかかりますんで、その前にちょっと休んでもいいですか、ね。
できれば1日? 可能なら2日? どこかへ行きたい。夢みたいな話だけれど。

なぜ紙目録を作るのか? ネットじゃダメなのか?
ここ何ヶ月か、何度か質問を投げかけていただきました。
まずは行動しながら考えるほうなので、どうにもうまく答えられず。
聞いていただいても、答えに詰まってしまう自分がイヤでした。
なんとか目録2ページめに書いてみましたが、書けたのか書けなかったのか。お手元に届きました方には、読んでいただくといたしまして。

岡崎武志さんがブログで書いてくださったとおり、たぶん私ら古書店主って、紙が好きなんでしょうね。たぶん本(あるいは、本の形態をしたもの)が好きなんですよね。

思えば、子どものころ弟二人とともに寝ていた三畳間の棚には古い本がぎっしりで。
その中には、ピンク色をした創元社の世界少年少女文学全集のうち1冊があったように記憶しています。確か「石の花」とかが入っていたような。
小学生のころ、司書教諭だった父親に、薄暗い学校図書館へ連れていってもらったときの印象は忘れられず。
集団生活になじめず、小学1-2年のころ、
女子の頭に石をのせて遊ぶ男子らに嫉妬した感情(性的なものもあったのかどうか)を覚えています。
運動音痴、非社交的で、いつも髪がボサボサなので「西洋オバケ」(注 なぜ「西洋」がつくかというと、日本のオバケには足がないから、だそうです)と呼ばれ、イジメられました。逃げ込んだのは、部屋でのひとり妄想、そして、図書室の本たちでした。
夏休み、親戚の家へ行っても、いとこらと外で遊ぶことはなく、室内でひとり、児童文学全集や暮しの手帖を読んでいた子ども。
活字とか本がなかったら、果たして、どうなっていたのか。
小学校では壁新聞をつくり、中学校では新聞委員会で学校新聞を製作。そのあたりからだいぶ元気が沸いてきましたよー。
大人になってからは編集・ライター業が面白かったし、海外へ旅しても行くのは書店・古書店ばかり。
ずっとずーっと本や活字に関わってきて、流れに乗って泳いできたら、
なぜか、なーぜなんだか、今の道へたどりつきました。

ネットも便利で大好きだけれど、やはりあくまでツール。
ネットの申し子みたいな「オンライン古書店」ではあるのですが、
ネットが万能・全能とは思っていなくて、ネットは仮のものという頭もありました。
やっぱり紙目録に、たぶん憧れていたのだろうなあ。
紙目録を出し続けている周囲の先輩古書店がまぶしくて、
どうして紙目録にこだわるのだろうかと思いながら、
自分も作れるものなら、いつか作ってみたい、と。

周囲に薦めていただき、あちらこちらから刺激を受けて、
いざやってみようと思ったものの、
内容を充実させる以前の問題が山積。テクニカル面ほか、ぜんぜん思うようにならなくて。はじめ、いろいろな方に原稿依頼して雑誌のように、読み応えがあるものを作ろうと思いました。でも、紙代・印刷代・発送費ってこんなにかかるんだなあって、途中から。
手間も費用もかかるし、やり直しがききにくいし、字数ほか制限が多いし、やはり紙媒体って大変だなあと思う。
ああ、ブログはいいですね。文字数ほか制限がなくて、好きなようにできるって楽だなあ。
でも、やっぱり本はいいですね。本が好きなんですね。本を作るのは大変ですけれども、面白いですね。
本を作り続けている方、本当にお疲れさまです&本を作って下さって有り難うございます。

こんな日々がいつまで続くのか。もう間もなく終わるのかと思うと、
嬉しいやら、ちょっぴり淋しいやら、複雑な気持ちです。
でも、まずは第一号、入稿して、いったん弾けさせていただきます(笑)。
「出せばいろいろわかるよ」と先輩古書店から言われているので、怖いですが、楽しみでもあります。
終わりは、始まり。あとのことはあとで考えます。

入稿のめどがつきましたら、目録の表紙画像をこちらに掲載します。
そして、7月21日より開始予定のイベントについてご案内させていただきます。

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