長いこと書棚に埋もれていた本。
突然、お客様からご注文いただく。
中ページを確認がてら、ぱらぱらめくっていて、はたと気づく。
おや、これは相当に良い本じゃないか。
梱包の際、さらに良く見たら、
むう、なんと美しい活字。手触りのよい紙。
うう、ねこの絵がなんて良いのだ。
詩というか随想というのか、なんと、描写が素晴らしいじゃないか。
はっとして、
しまった、安く値つけしすぎた、と気づく。
お送りしますとお知らせしてあるので、
とにかく梱包して発送する。むうう。
大急ぎ、他店から自分の蔵書用に1冊、買い戻そう。
日本の古本屋で検索。
こうして、お客様に600円でお売りした本を、
新たに他店から3-4倍の値段+送料で買おうとしている私。
頭もうろうとして本を整理できないのも、
物事の手順を考えられないのも、
すべては花粉症、のせいにしておこう。
ええ、商売とは呼べませんね。うがー。
ああ、今日もまた。
それにしても、お客様から教えていただくことは多いです。
良い本ですよね。気づかせていただきました。
お買い上げ、ありがとうございました。
ちなみに、昭和初期の本です。
文庫でも買えるようですが、初版に近い単行本が良いようです。
なんの本かは、秘密にしておきます。
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