星野道夫

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せっかくお誘いをいただいても、お断りしてごめんなさい。
イベント、催事・・・しばらくは参加できそうにありません。

ご連絡をいただくたび、買取も大部分、お断りしてごめんなさい。
申し訳なくて自分がイヤになってしまいます。

自家目録の第一号をなんとか出せたら、
イベントにも参加したいです。本の買い取りも積極的に行けるようになりたい。
会いたいです。ぜひぜひ皆様にお会いしたいです。

当面は無理です。
本当に要領が悪くてイヤになります。
ぱぱっと次々にこなせません。
あれこれ、出来ないのです。飲み過ぎて脳細胞が痛んでいるのかと思うほど。本当にそうかも。
お誘いいただいたら
ぱきぱき対応でき、どんどんお力になれる人間に生まれたかった。
無能なヤツだと笑ってください。

子供のころから断るのが苦手で、
あちらの人ともこちらの人ともなんとかやっていこうとして
八方美人だと言われました。
頑張りすぎて疲れてしまうタイプでした。
情緒不安定だと言われたことがありました。
今でも、頼まれたら出来るだけこたえたい。
嫌われたくない。出来ることなら、お役に立ちたいという気持ちはあります。

でも、持ち時間が無限にあるならともかく、違うので。
不器用すぎる自分はあれこれ出来ないのです。だけど、いつから自分はこんなヤなやつになったんだ、もう誰も誘ってくれなくなるよと、ふさぎこむ。

いま、星野道夫を読み返したい。

「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝 星野道夫 生命(いのち)へのまなざし」の
四夜連続のうち、録画してあった3回まで一気に観ました。

96年に亡くなった写真家・星野道夫さんの功績と魅力を、ゆかりの人々が語るシリーズ。

編集者として長年、星野さんの著作にかかわった湯川豊さん、良かった。
奥様の星野直子さんも良かった。ムースの群れがすぐ脇を通り抜けていく話。
アラスカの家のベランダで、飛んでいく鳥を見る子どもの視線を
追いながら、自分も鳥を見ていた星野さん。それを見ていた直子さん。

私は生前の星野さんとごくごく一瞬、会話したことがある。
94年、横浜で開催された「イルカ・クジラ国際会議」の会場を途中退席した。
最寄り駅へと歩こうとしたら、すぐ目の前をひとり歩いていたのが星野さんだった。
つい先ほどパネラーとして話されていた星野さんに、勇気を出して声をかけた。
自分が何者か説明して、ぽつりぽつりと言葉を交わさせていただいた。
自分は日本には住みにくい、アラスカのほうが自分は生きやすいんです、と
きっぱり話していた。
呼吸しやすい居場所を探して、探して、ようやく探し当てたのだろうなと感じさせた。
初対面の女性である私と二人きり、道を歩きながら雄弁に話すような人ではない。ましてや、相手は、親しくなって単行本の仕事にお力になっていただけないかと下心みえみえのライターだ。
駅までまだ距離があった。星野さん、私との会話が楽しそうには見えなかった。
さらにずっと一緒だともっと辛いかも、疲れるかもしれないと、
途中で「じゃあ、私はこちらへ行きます」といって別の道へ進んだ(ライターとしては失格、か)。
ほんのちょっとの時間だったのにも関わらず、
星野さん、独特の人だった。強い印象を私の中に残していった。

星野さんはクマになり、クマは星野さんになったのだなあ。

そういえば、と、イルカ・クジラ国際会議で写真が使われていたカメラマン・Uさんのことを思い出す。日焼けした肌に、目尻のシワが優しい人だった。星野さんと同じようにUさんも妻と子、そして、何冊かの写真集を遺した。写真集の新作を出してくれる出版社を探せずにいると苦しそうだった。そうして、自給自足の田舎暮らしを選んだのち、自分から自然にかえる道を選んだ。

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ども。花粉&黄砂と厳しい毎日ですね~

星野道夫さん、市川に住んでおられました。
昨年も市文化会館、その他数か所で展覧会が開催されました。
写真に添えられていた言葉「自然はむしろ脆いものである」が
星野さんご自身の一生と重なって胸にせまりました。

海ねこさん、星野さんと言葉を交わされたのですか。
アラスカのお家は今も美しい奥様とカッコイイ息子さんが
守っていらっしゃるようですよ。

ども。暖かくて、今にも桜が咲き始めそうですね~。
お寺のねこさんたちもちょっとは過ごしやすくなったかな。
星野さん、市川だそうですね。
先日の番組では、市川で通っていた学校時代の写真なども紹介されておりました。いつも原稿執筆に使っていたという喫茶店も気になりました。
そういえば、先日、東山さんの童画たっぷりの絵本が市場に出ていました。入札したのですが、高くて高くて、まったく手が届きませんでした~。

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