自家目録への道 まだまだ入り口の口

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昨日は、福音館書店関係の雑誌を31冊入力。
梱包・発送も少なくなく、掃除したり、ねこの世話をしたりしながらだったので、
それだけで深夜になってしまった。

1冊1冊、内容を見ながら、めぼしいものを抜き出していったら、
その雑誌の凄さを改めて思い知らされた。
画像がなくても、十分に内容の凄さが伝わるだろうと認識。
おぼろげながら1号めのテーマが思い浮かんだのでメモしておく。
その線であれば、しまいこんであるあれやこれ、
ようやくご紹介できるんじゃないか、いいかも、と心の中で頷く。

HPでは、1冊1冊の内容をとことん書いて書いて伝えることに心を砕いている。
そうでもしないと良さをわかってもらえそうにない本に関しては、ほかに手がないように思えて。
洋書絵本、あまり知られていない書き手の本など、
なんとか書いて書いて、触手を伸ばしていただくよう
拙い力で懸命に働きかけるしかない。

が、本当に凄いものであれば、説明の文章など、さして要さないはず。
これまで「月曜倶楽部」「本の散歩展」など年に何度かは
共同目録に参加してきたのだが、いずれも行数に限りがあり、
余分な説明はしない(出来ない)。
が、それでも売れるものは売れるのだ。本の力をもっと信じよう。

HPにごちゃごちゃごちゃごちゃ書いて、
ときに呆れられ、ときに「この店の良さですね」など過分なほどのお言葉をいただく。
が、自分の拙い解説が間違っていることだってあるだろうし、
こまこま書かれている解説がかえってジャマだと感じる人もいるだろう。

M堂さんから、将来的な活用を考えるとエクセルに入力するのが一番だと教わったので、
エクセルを利用。書きたいだけ書いて力尽きる。ああ、目が痛い。
M堂さんに教わったとおり、
エクセルのままだと入稿時に困るらしいので、
ワードに貼り付けて文字の入り具合を見てみる。
あれ、1ページに文字量って、これしか入らないの?
フォントを下げるとどうなるの? 行間は詰められるの? あれこれやってみるが、よくわからない。
そもそもフォントってどのぐらいのサイズ? 級数で言ってくれよ-、と叫びたくなる。

問題は、ワードの使い方がよくわかっていないこと。
字間調整、行間調整など、よくわからない。
おかしいな、ワードの使い方の本があったはずだが、見つからない。
いずれにしても、今のままだと、入れたい字数が
自分で考えている紙のサイズに容易には収まらない。
今の設定のままだと、文字量をなんとか削って収めたところで、
僅か31冊ばかしで5ページも使ってしまう。あれ? 自分の設定の仕方がおかしいのだろうか。
いや、おそらく文字量が多すぎるんだろう。

印刷代・発送代(これが結構かかるらしい)がバカにならないので、
31冊すべて売れたとしても、いったいいくらの売り上げになるのか。
目録を出して大赤字になるようでは、まずいんじゃないだろうか。

いっそHPに掲載してしまえば、字数を気にする必要もないし、
人気があるならすぐ売れて、お客様にもお喜びいただけるかもしれず、
すぐ売り上げにつながるかもしれないのに。
早くも心が揺らぎそうになる。が、やると決めたのだ。
もうちょっとやってみることにする。
拙いやり方であっても、出来ることをやってみるしかない。

一週間のうち、月曜・金曜は古書市場に行きたいので、
火曜・水曜・木曜は、目録書きに集中することにしたい。
昨夜は、家族とささやかなことで口論になり、
一緒に観ようと楽しみにしていたビデオも観られない。
が、昨夜はあれでいいんだ。家事負担してもらったり、
満足に憩いの時もなくて家族には気の毒だが、
集中しないと出来ないことはある。心の中で詫びつつ、入力を続ける。
火曜・水曜・木曜は、当分よほどの予定が入らない限り出かけない。
人に会いたい、口をききたい。
が、こもりにこもってでしか、出来ないことはあるのだと自分に言い聞かせる。
そういう時期が人には必要だと言い聞かせる。

果たして、今のやる気が何日続くのか。自分の場合は、これが一番の問題だ。
集中したら周囲の何も見えなくなってしまうほど病的にのめり込むのだが、
一方で、激しく飽きやすいのが難点。

孤独で辛い作業に向かい合っている先輩古書店たち(いわゆる「目録屋さん」)を尊敬する。
これまでなにげなく眺めてしまいこんでいた目録1冊1冊の重みが
突然、感じられてくる。
1冊の目録づくりに1年も2年も費やしている先輩の強さたるや。
まるで山登りのような作業だと思う。
いつか景色が見えてくるのだろうか。一歩一歩、前に進んでいかないと登っていけない。

弱小店は、一方で、より現実的な点においてシビアーにならざるをえない。
完成するまで、通常の収入が激減するだろうから、市場での仕入れも大変だし、
早く出してしまわないと店が潰れてしまう。持ちこたえる体力も、精神力もありそうにない。
頑張って作り上げたい。そして、とにかく1号を出したい。
1号で終わってしまうわけではないのだから、とにかく出そう。
お客様からの反応が万一良かったら、次にまた向かえばいい。
反応が悪かったら、そのときはそのとき、方向転換するなりなんなり、と思い定めるしかない。

しかしすでに逃げ出したくなっている自分。もてあます。
入力し始めて1日でこれだからなあ。参ってしまう。
逃げ出さないように、こうして書いているのだ。
「やっぱりダメでした~」となることだけは避けたい。恥知らずになりませんように。
ああ、でも、人と話したいなあ。
そういえば、バウズシアターにスコセッシ作品を観にいこうかと言われていたっけなあ。
いや、金曜に市場で人と話せるのだから、
水曜木曜はこもって入力、入力であります。梱包・発送は通常どおり続けております。
玄関先に積んだままの市場の買い上げ品も、どうにかしなければ。分類して、
海ねこに置いておかなくていいと思うのは、どんどん日本の古本屋に入力すべし。
日本の古本屋に登録してある分は、結構安いはず。人からもそう言われた。
今日も発送して発送して、入力して入力して。夜になっていくのであります。運動不足、肥満への道? 

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