もういくつ寝ると

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一足早いのですが、2009年の課題 三本柱を。

1 ホームページのリニューアル

デザインは素人っぽくても、本の選択や説明文ではひと味違うように、と思いつつやってきました。
雑誌の編集やライターの仕事をし続けながら、あえて洗練されていないデザインがかえって良い場合があることも知っていましたが、それはまあ言い訳。
意識的にそうしてきたというよりは、むしろなし崩し的に
自分でこしらえたむちゃくちゃなHPのまま、5年以上も続けてきてしまいました。

しょっちゅう棚の配置が変わってしまうようでは、お客様も本をお探しになりにくかろうと思う。
リアル書店や古書店、新古書店でもそんな店、自分は困ります。
始終リニューアルばかりしている店、いくら洗練されていても機能的ではない
(たとえば文字が小さすぎると、私の年代では読みにくい。涙)店は、自分の目指するところではない。
ただもう、どんどん更新し続けて、もはや何がどこにあるのか、店主もわかりづらい始末。
ご注文をいただくたび、グーグルに頼らずには、店主でさえ本を探しにくい状況です。

恥を承知で告白します。2008年は少なくとも3-4度ーーいやもっとかーー明らかに自分が悪いと思ったミスを犯しました。
素人くささを売りにと甘んじることなく、もっと店主がしっかりした対応ができるように。
この店なら大丈夫、と信用していただけるよう、目指します。

脱却への第一歩として、明日、お力を貸してくださるとご提案くださったデザイナーさんに会ってきます。まあ、トップページだけデザインをお願いするつもりですが、さて、どうなりますことやら。お楽しみに、と書いておきます。何より自分が楽しみです。


2 自店HP+日本の古本屋+ ・・・・・

このふたつで単純計算、店を2つやっているような気持ちでおります。
実際、それぞれ良さがあり、それぞれにお客様がいらっしゃるので、どちらもやめられない。
2009年も両軸揃えてやっていきます。
そのため、対応がしやすいよう、本は書棚にきちんと整理して収納すべし。
倉庫の書棚を近日中に増やしたいのも、そのためです。
+できれば2009年こそ自家目録を1-2度出したいと思っています。
薄くても貧相でも構わないと口では言いつつ、出すならマシなものをと欲が出てしまうのが問題。
特集主義・説明文の多いものを目標にしていたらいつまでも出せそうにないので、
なんとかまず1号を出してみることから。
締め切りがないとなかなか腰が上がらないタイプらしいので、
締め切りがある「月曜倶楽部」「本の散歩展」といった共同目録はなんとか続けていけると思います。
古書展の現場はさほどやらないとしても、目録だけで参加できるものには参加したいし、
同時に画像などHPにも更新して、海ねこHPのお客様にも見ていただきたい。
ただ「共同目録じゃダメですよ」と先輩書店からも言われているし、「最終台で買うのは、たいてい目録屋の店だよね」「ネットだけじゃダメだよ」と別の先輩書店からも言われているし。

以前からやりたいやりたいと言いながら、あれこれ買いだめてきたつもりなのに、
相変わらず不言実行とは行かず、まったく逆で。
股旅さんにあっという間に先を越されてしまいそうで、実は内心、ショゲております。
なんとか体系づけた展開をできるよう、熟考すべし。

日々の売り上げをこしらえることを考え、
日々の作業に追われているばかりでいいのか。
いいのか、君は。いいのか・・・。

3 古書市場での精度を上げる、もっとよく見る

地団駄を踏んだ出来事といえば、つい一昨日のこと。
わが飲み仲間でもあるベテラン古書店に
「こんなの見つけたよ」と突きつけられたガリ版刷り。
自分が敬愛する人への追悼文が綴られていて、関係者らの発言が刻まれていました。
本ではない。冊子とも言えない。ただのガリ版刷り。されど、ガリ版刷りだからこそ稀少にして貴重。
「まーず、こんなの出てこないよ」とのこと。
大山に混ざっていたそうです。

「なぜ、私はこういうのを探せないのか」と悲鳴を放ったら、
「ボクだって、これがはさまっていると知って買ったわけじゃないからね。
買った山をあとでほどいてひとつひとつ見ていってみたらはさまっていたんだからね」
と、勝ち誇った笑顔。子供っぽくてヤダと思いつつ、悔しくてならない。

この人はつい最近も、とんでもない稀少本がはさまった大山を買ったばかり。
鼻がきくというのか。
ぱーっと素早く見て回るだけなのに、長年のカンがものをいうらしい。
無論、何がどのぐらいの値段でどのぐらい需要があるかは熟知のうえ。

本の値段・状態と値段の兼ね合い・需要を知らないとならず、
古本屋は、やはりある程度続けていかないと、という面があると思う。
しかし、年数やればいいというものでもないので、
自分が何をやりたいのか、どのようなお客様とどのようにお付き合いをさせていただきたいのか、
よく考えるべし。
古書市場に日々通える店が羨ましいけれど、
当方は頑張っても週二度ほどしか通えそうにない。
現状は変わりそうにないが、その中で、どうにかもっと効果的に使えるコツを学ぶべし覚えるべし。

あんまり気負ってみたところで、日々コツコツ入力していく地味な日々には変わらず。
埃だらけだし、手は汚れるし、本は重いし、増える一方で整理が追いつかないし、
なんだかもうとっても、皆様が思う30倍ぐらい地味でしんどい仕事かもしれません。
しかしながら、古書市場に通っていれば知らない本に次から次へと巡り会う。
好奇心を捨てない限り、まったく飽きることはない。
しかも、ときにはどなたかのお役に立つことができ、お喜びいただけます。
そして、古書店主は驚くほどユニークな人が多い。
さまざまな店主を知るにつけ、どんどんハマっていく自分を感じております。
ただ、体力・精神力・経済力を考えると、いったいいつまで続けられるものなのか。
HPの更新は目が痛いし、時間がかかりすぎて、ときどき気が違いそうになり、
体を使う本の整理か、あるいはタンタカ入力のできる日本の古本屋の作業をしますが、
そんなやり方で、ネット古書店はいつまでもつのやら。
まあ、やれるところまでれるようにやっていくしかないです。コツコツやっていくのみ。

先日、拙ブログをお褒めくださった奇特な方がいらっしゃいましたが、ダラダラした駄文で恥を晒すばかりで、すみません。

2009年もよろしくお願いいたします。
年内は30日まで梱包・発送いたします。年明けは1月6日から梱包・発送いたします。

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