筑紫さーん

| コメント(0) | トラックバック(0)

午前中に、公費購入をご希望の分、1冊1冊の状態確認。
結構時間がかかる。
落丁がないかどうか、切り抜き・切り取りがないかどうか1ページ1ページ確認していくと、
18冊ばかりであっても結構かかるのだ。不慣れだからか、自分がトロすぎるからか。

明古、さらに五反田の入札市の下見。
五反田は、南部古書組合、月一度のメイン・イベント。

移動のタクシーでN堂さんの話を聞いて、
企画を実現していく困難と尊さにクラクラくる。

南部であれこれ見ているうち、風邪のひきはじめなのか朦朧としてきた。
いつもだったら先輩古書店と一緒に飲みにいくのだが
一足早く失礼させてもらう。

南部古書会の帰りがけ、暗闇の向こうからやってきたのは、
古書SのYさんじゃないですか。
キャリアも年齢も異なるが、呑み仲間であり、しかも住んでいる方向の関係で、
最近もっとも親しみを感じていたひとり。大変やり手の有名古書店さんです。
体調があまり良くない時期があったらしいが
「わーー、もうだいぶいいんですかー???」といったら
なんでもないことのように、でも、どこかはにかんだ笑顔で
「うん」とニッコリ。
「またそのうちね」とニンマリ。
そんなYさんにお目にかかれたのが、今日いちばん嬉しかったこと。

風邪はひきはじめに治すに限る。早めになんとかしなければと、
地元のパルコで飲みたいもの・食べたいものなど、気の赴くまま
選んで買ってきて飲んで食べた。栄養がありそうなスペインワイン、
自然食品屋の「那須のおいしいクリームチーズ」
「全粒粉クラッカー」
ふだん肉を食べないが体が求めているような気がしてソーセージ、
昨日買ってきたカブを浅漬けにしたもの、そして、昨夜こしらえたカボチャの煮物などなど。

10月、ふだんの倍ぐらい忙しかったので、単純計算、仕事量が倍ぐらい多かったのだろう。
気が張っていたが、カラダは正直。おそらく通常の倍ぐらい疲れているのだろう。
乗りきらねばとピンと張っていた緊張がゆるんだのかもしれない。
常用している漢方薬をとっているが、ノドの痛みがひかない。困った。
だれにもうつしませんように。私自身、このままこじらすと風邪で寝こみかねない。
個人の方、図書館の方ほか、ご注文の対応が遅れて申し訳ありません。メールをいただいているのに返信がすぐできずにいる方、入金いただいているのにお礼が遅れている方、かたじけないです。
明日からまた頑張りたいため、
今日は早めに眠らせてください。お待ちいただいている方、本当に申し訳ありません。

それにしても、いつも悩むのは、市場で買った束についてくる不要本。
欲しい本だけ買えるわけではないので、やむなし。ただ、そんな本がどんどんたまるので、
均一コーナーもないし、イベントも当分、参加予定もないし、
日本の古本屋に登録しても無駄だろうし、どうしていいかわからない。
ああ、明日、まとめて次の市場のため出品しにいけるかなあ。出したところで売れるのかなあ。
売れなかったらどうしようかなあと考えると、眠れそうにない。

風邪のひきはじめのときぐらいリラックスしても罰あたらないっしょと、エド・はるみのドラマに涙して笑う。
唖然としたのが筑紫哲也さん没の知らせ。
ええーー、筑紫さんが・・・。ショック。
現場主義だったという筑紫さん。
思い出すのは、沖縄・Dホテルに行くたび、
筑紫さんのメッセージが残されていたこと。
沖縄を愛して、同時に問題意識を抱え、追及し続けていたジャーナリスト・筑紫さん。
Dホテルは古めかしく、布団が若干カビ臭い、でも居心地の良いホテルだった。
何より女主人が魅力的で、薬膳の朝食が格別だったのだ。
あの朝食を召し上がっていたのでしょうね、筑紫さん。
貴方の亡くなったことを哀しんでいる人が大勢いますよ。
筑紫さんのようになりたくても、なれない人が多い中。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.omaken.com/mt-cgi/mt-tb.cgi/5864

コメントする

2012年4月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

アーカイブ