遠い道程かもしれないけれど

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締切仕事があるため、市場に行けるかどうかの瀬戸際。

それでも、お客様からメールをいただき、ご指摘いただいたのを機に、
とあるシリーズのページ数についてあれこれ調べる。

そうなのかあ、
60年代に出版された版と70年代に出版された版とで
ページ数が同じ本と、違う本とがあるのかあ。

あちらこちらの図書館やデータベースを検索してみると、
同じシリーズの本であっても、巻によってページ数が同じ場合と、60年代の同時期に出たどうしでもページ数が違う場合がある??? 何がどう違うのか???

こういうことを調べていると、いくら時間があっても足りないのだが、
もっとも面白い部分でもある。当時の作り手たちの思いまで感じ取れるかも、とは言い過ぎだろうか。

図書館の館員、古書店関係、、、時間がなくて調べるところまで手がまわらない場合も多いのだが、
実はお客様がいちばんよくご存じでいらっしゃる。
お客様から教えていただくことは本当に多い。

買取に来るようにとお呼びくださったとある蒐集家は
書庫を見せてくださって、いろいろ教えてくださった。
お好きで、同じ本であっても何冊も何種類も見比べている人だからこそわかることがたくさんあるのだ。教えてくださるお客様に、どのようにしたら何かしらお返ししていけるのだろうか。

実店舗にこだわっているN堂さん、どうしてだろうとずーっと思っていたのだが、
やはりお客様とのやりとりを大事にしている様子。

さて、ささっと締切仕事を進めて今日こそ市場に行きたい。
たくさん古書を見ていくしか、覚える方法ってないんだろうなあと。
目で見て、話を聞いて、自分の専門分野のことを覚えていくしかないんだろうなあ。
古書市場で値段が高い本ばかり扱っていると利益を出すのが難しいし、
いつどうなるかわからなくなるため、ついついあれこれやりたくなる。
だけど、お客様とお話ができるようになるためには、あまり間口を広げすぎないほうがいいかもと思う。
遠い道である。遠いけれども、ぷらぷら歩くのが楽しい道でありますように。

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