山から下り独りごちる←四の五の言わず、やりなさい。不言実行!

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ブログを書いている場合じゃないのか。最近、新着本の更新になかなかかかれずにおります。

ネット古書店の特色だと思いますが、最近は、検索でいらっしゃる方のおかげで、
私でさえ忘れかけているような本の存在を思い起こされることがあります。
今日は、ご注文いただいたもののうち、自店HPを検索しても見つからないものがあり、
確認に、とっても長くかかりました。書庫に行ってみたら本があったので、
おお、本当だ、あったじゃないか、と自分でも驚いてしまいました。なにやってんだ。
先ほどは「出版社に在庫の問い合わせをしたところ、海ねこさんのことを教えてもらいました」というお客様がいらして、ちょっと驚きました。入力の努力が少しはお役に立てたのでしょうか。検索機能があるPCあっての当店でございます。

そのようにして、全国のさまざまな方から、実にさまざまな対応をお求めいただくのですが、
どう対応するのがよいか考えながらメールを書いて、一日のどこかで本を取りに行って探しあて、
状態を確認して、とくに雑誌の場合ですと切り抜き・切り取りがないかどうか1ページ1ページ確認して、
(時間さえあれば拾い読みしてしまったり。←あ、これがいけないのか? でも楽しいんですよね)
返信を書いて、それに対して、また質問などいただくと、お答えして、
発送に関するご希望を汲んで、できるだけご希望どおりになるよう心がけて・・・。
大半の作業を担当しているのは私ひとりですので、あとは梱包と発送だけで時間が尽きてしまいます。
だからといって、決して飛ぶように売れているわけじゃないことも、お察しいただけることでしょう。
なんて要領が悪いのでしょうか。頭が悪いし、手先も器用でなし。
「忙しそうですね」とご心配いただき有難いばかりですが、実際のところ、単に、要領の良いやり方じゃないのでしょう。

オープン当時からずっと続けてきた方法はといえば、1冊1冊、本の画像をスキャナーで読み込んで、
できれば中ページも読み込んで、
文章を添えて・・・・・・。

できれば間違えがないかどうかきちんと確認して、と、そこまでやりたいのですが、
ご想像以上にエネルギーと時間が必要です。
ネット古書店の中で更新をやめてしまう店は、きっとこのあたりに原因があるのでしょう。
以前から支えてくださっている方、何か出ないかと、お待ちかもしれませんのに申し訳ありません!
初めてのご注文の方が来てくださるのも、公共機関からご注文いただけるのもうれしい、とてもうれしいのですが、
以前から支えてくださっている方はかなりがっかりなさっているのでは、と思うと不安になります。

あれこれやりたいと書いても、なかなか実現させていけず、
オオカミ少年みたいになってしまったら、どうしよう。
あまりにも口先ばかりと思われそうで、
ブログを書くことさえ憚られてきます。それでも、書いてしまう自分が厄介です。

「同業者にとっては参考になるよ」と、とある店の先輩からは共感の言葉をいただいたのですが、
その人に「でも、苦労を見せすぎたら、お客さんは引いちゃうかもしれないですよね」と言ったら
「それはそうかもね」と返されてドキっとしたしなあ。
実際、離れていく人もいると思います。私のせいです。
でも、世の中、良い店はたくさんありますからね。

では、ちっぽけな私にできることは何なのか? 方法はあるのか?
*古書市場に行く回数を減らす?(山ほどの古書を見ながら、欲しいものを集めるのが勉強になり、自分も楽しい。できれば減らしたくない。そもそも、現在の商品ラインナップを維持するためには、市場が欠かせない。頼りすぎか)
*有能なスタッフに仕事をお願いする?(データ入力をおひとりにすでにお願いしておりますが、もっとたくさんお願いしてしまおうかしらん)
*作業の能率をどうにかアップする?(抜群の整理能力があるか、整理の努力をできない限り、狭い倉庫では難しい。今よりもっと広い倉庫を、今よりもっと自宅近くに借りるか? 家賃をケチるべきではない? でも、経費が増えると、今よりもっともっと売らないといかんなあ)
*更新が追い付かない本は、まとめて催事に出すか?(催事は準備に時間かかるし、不慣れだとやたら体力勝負になりがちだし。そんな簡単にはいかんぜよ。でも、やりますよ、たまにはね)
*では、更新が追い付かない本は、頑張ってもっと古書市場に持っていくか?(市場に行く往復2-3時間、ほかの作業に使ったほうがいいのかどうか?)
*効率よく入力する方法を探る?
 もっと日本の古本屋を活用する?(アマゾンマーケットプレイス? オークション? 後者ふたつはまずないです)
*でも、やっぱりうちで売りたいものは、丁寧に売りたいのです。そこをなくしたら自分自身が楽しくないし、そこだけは死守していかないとね、そこが肝じゃないかと。
 HPの更新になかなかかかれないのであれば、もっと目録のページ数を増やすのかどうか?

店の経営を多角的に、さまざまな方面から見つめて
従業員のひとりひとりの能力を見極めて仕事を配分して・・・ってやっている人、
爪の垢を煎じて分けてやってください。

家に帰っても、「どうしたらいいかなあ」とあれこれ聞かされる家族が最近、気の毒で
あまり言わないほうがいいんじゃないかと気にしたり。
そうは書いても、やはり巻き込んでしまうので迷惑をかけてたらスマンね。

「儲けることは考えないで、楽しくやればいい」と家族の親からよく言われるので、そのとおりだよなと思う。
だけど、店を維持して、お客様に来ていただき続けるためには、
アイディアも努力も投資も、いろいろなものが必要なんですよね。楽しくやれれば最高でしょうけれど。
なにせ、商売の「ショ」の字も知らないまま体験・古書店みたいな気分で入った道。それでも、おかげさまで5周年でございます。ありがとうございます。

ぐだぐだ書いてはいますが、なんとかなるさ、と、呑気に傍観しているもうひとりの自分もおりますので、ご心配なく。呑気すぎるからいかんのかなあ。
あるとき突然、休暇をとるかもしれないですが、それもありでしょう。また始めればいいんだし。どこかで気の向くまま風に吹かれるまま、みたいな気分がないと辛いですよ。
何事も同じ。無我夢中なだけじゃダメだと思う。にゃあ。
山から降りてきたら、一日で元どおり。早起きしてセットものの梱包をしなければ。

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