レトロかわいい、だけじゃありませんでした

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先日ブログに書いた手芸本、何冊か更新途中だったのですが、再考の余地あり? と気づく。
戦後の時代性、趣味人のあり方を映し出しており、より慎重に扱うべきではないかと。

実は、前に1920年代の絵本をアップしたとき
「さらに肉づけして、もっと違う見せ方もできたのでは」と先輩古書店からアドバイスされ、反省したのでした。
同じものでも、もっと面白く多角的に見せる手があったのではないかと。
尊敬しているそのN堂さんから
「自分がいいと思うものは、もっと大事に扱ってあげたら。ひとりでも多くの方の目にとまるよう手法を考えるべきでは?」
と言われているような気がして、ずっと引っかかっていたのです。
N堂さんだったら、同じものを扱っても、
みごとな目録展開をするでしょうから。その画像まで思い描くことができたのでした。

次回の月曜倶楽部、もしくは自家目録(紙、あるいはWeb上)での展開になるかもしれません。

余計な手を加えず、純粋に古書を見せれば、わかる人はわかるのでしょう。
「説明なんかいらないよ、おこがましいよ」という店もある。それもわかる。
けれども、同じ本でも並びによってより魅力的に見えるなら、
微力ながら、なるべくそうなるよう努めたい。
きれいごとかもしれないけれど、消えゆくものに光をあてたいのです。
理想論ですね、やれるものならやってみろ、と自分に突っ込み。
本当はそんな余裕かましている場合じゃないんですけどね。
日銭稼ぐのにさえ困窮しているのに。
市場で買った本をどんどん売っていけばいちばん効率がいいのに、
かくして、未更新、商品化できない本が増えるばかり。
どうするんだ。トカトントン。

周囲はイベントに懸命に打ち込んでいるのに、いいのか、こんなで。
本日ご注文いただいた(当店にとっては)高額本、まだ目を通す余裕がないのです。
できれば発送前に、ぱらりと目を通したくて読みたい読みたいと思う。
だけど、いったん商品になると、汚したり傷つけてはいけないと気にして慎重になり、
わが手にとりにくくなる。オレじわなどつかないようOPP袋にしまっておきたくなる。
大事にしまっておくのが商人なのか、でもやっぱり読みたくなるから読むのがいいのか。

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