「忙しそうですが、大丈夫ですか」など、
ときどき心配のお言葉をいただき、お心づかい、誠にありがとうございます。
けど、よくよく考えてみたところ、
眠りすぎているぐらい眠っているし、
25日・26日と登山にも行ってきたし、
あらあら、ただ単に自分で自分の仕事時間を減らしているだけではないかと。
しかし、1泊2日で山に登って下山し“現世”に戻ってきたところ、
メールはものすごい量たまっておりまして(大半はスパムメールみたいなゴミメール)、
発送や受注作業もたまっておりまして。
メールの受信箱には対応すべきメールもありまして。
お問い合わせの数々に対応したり、
中には、過去にいただいたまま対応しきれていないメールもあるため、
順に答えたりしていますと、あっという間に時間がなくなっていきます。
本が届いた方からご丁寧なメールが届きますと、
ありがたい気持ちいっぱいで拝読しております。
いつもは一通一通、できるだけ「定型文」でなく、
「自分の言葉」でお礼の返信をさせていただくのですが、
なんだかもう、未処理の発送やら受注やらたまっていく一方で、
なんとまあ、要領の悪い自分やら、と自分で自分にあきれ果てますが。
本が届いたご報告をいただいたとき、ときには
短い一言二言で返信させていただくことがあってもいいのかな、
だけれど、やはりもうちょっと何か書いたほうがいいのかな、など迷っているうちに、
返信が滞ってしまい、どうしようーと右往左往しております。
ところで、「百年」さんのブログで知ったのですが、
金曜の市場(明治古典会)にはなんとまあ、
コドモノクニがまとまって出品されたそうで。
きゃああー、なんとしても欲しかった、
いやきっと、行っていたとしても無論、買えなかったと思いますが、
せめて、実物を手にとってみたかった、目にしてみたかったと悔やまれます。
しかし、同じ日の市場には、月の輪さんもいなかったはず(いたら偽者。そりゃ逆に怖い)。
そうなんです、25日・26日と山に登っておりました。
古書組合 南部支部の「徒歩徒歩会」(とぼとぼ会)にお誘いいただき、
那須の山々の頂にいくつか到達しつつ、
三斗小屋温泉というところまで歩きました。
クマが出るというほどの秘境であり、
旅館(煙草屋旅館)に水道と電気はなく、湧き水に自家発電。夕飯は4時半、消灯9時です。
翌朝は朝食6時半ですが、皆さんの声で5時半ごろには起きていました。
ちなみに、露天風呂があるのですが、混浴!(でも、女性の時間もあり、
照井さんと私はそこで入浴しました。さすがに、ヘッドランプつけて勇んで
入りにいった男性陣に参加するのは遠慮しました)
とぼとぼ会という名前から緩やかなピクニックかと勝手に想像していましたところ、
まったく違いました。
70代3名、60代1名、50代1名を含む8名。
これがもう、大変な健脚揃い。
ガレキの山でも、絶壁であっても、まるで平坦な道を歩くかの如く
どんどんどんどん先に進んでいってしまうツワモノ揃いです。
中には心臓病の薬を飲みながら、
ひとりででもひょいっと山に行ってしまう人がいるほど、山好きばかり。
初心者は照井さん、月の輪さん、私の3人とのことでしたが、
照井さんは知る人ぞ知る、世界を股にかける行動派。
月の輪さんは「歩きを見たら、子供のころ、山歩きをしていたんだなとすぐわかった」と褒められていました。
つまり、実質的に「初心者」は私ひとりでした。
初日は青空。紅葉のピークは過ぎたとのことでしたが、
まだまだ那須の山々を染めつくす、錦のような色合い。
岩肌と紅葉タペストリーの対比がダイナミックで息を飲むほど。
二日目はあいにくの雨。
カッパに叩きつけてくる暴風雨。
荒々しい風が吹き付けてきて、足を踏み外せば奈落の底に転げ落ちていくようなところも多く、
初心者を怯えさせます。眼鏡を拭けども拭けども曇って何も見え-ん。
「滑落注意」と書いてありますが、ちょっと目をずらせば霧の向こうは谷底。
いったい何をどう注意すればいいんじゃ。
しかしまあ、これまで恐れ多くてお近づきになれずにいた
大先輩たちと山を歩かせていただき、
疲れのあと待っていたのは、この上ない美酒。
飲み慣れたビールであっても、共に歩き続けた仲間らと呑むと
あんなに旨いのか。
「とぼとぼ会」というよりは「どばどば会」と言いたくなるほど、実によく呑みます。
よく歩き、よく呑み、よく食べ、よく喋る方々。
呑めばまるで青年のように表情が輝いて、
ああ、なんて素敵な年の重ね方なんだろう。
古書店と山歩きを重ねていくと、こんなふうに年をとることができるのか?
私もあやかりたくなりました。
「商売のことは×××さんに聞くといいよ」
と、月の輪さんに言われましたが、
その×××さん、私はこれまであまりにも偉い人に思えて、
しかも、仕事には厳しい人というイメージ。コワくて口を聞くこともできなかったのです。
その×××さんが、山歩き途中、
トイレに行きたくて困っている私に
「ほら、あそこの茂みの陰に行けば大丈夫」と教えてくれました。
いざ、皆から離れた茂みに行っても、本当にこんなところで大丈夫かとモタモタしていたら、
「こうしてこうして」と笹を掻き分け掻き分け、窪みへ分け入って
「ほら、こうやってしゃがめば見えないでしょ」と自らしゃがんでみせてくださり、納得させてくれました。優しいー!
ちなみに、富士山のように山小屋があるわけではないので、登山途中のどこにもトイレはないのですね。
文武両道を絵に描いたような大先輩たち、
そして、躍動感あふれる素敵な若者たちと山を歩くことができ、
酒宴を共にし、ぶっちゃけ話の数々、、、。興奮さめやらず、の二日間でした。
日常に戻った夜、山歩きの本を読みたくて串田孫一を紐解いてはみたものの、
生身の人たちの顔が脳裏に焼きついていて、
さまざまな思い出が鮮烈すぎて、本に没頭できず。
最後に、半分プライベートなので参加者のフルネームをあげるのは遠慮させていただき、
苗字だけ書いておきます。
笹間さん、石岡さん、石黒さん、遠藤さん、高橋さん、相川さん、照井さん、
ありがとうございました。
南部の人間でもない私を仲間に混ぜていただき、感謝あるのみです。
写真が出来上がったら見るのが楽しみです。でも、ちょっと怖い。
次は春。参加できれば、またよろしくお願いします。
女性募集、だそうですよ、皆様。
仕事がたまって、お客様にご迷惑をおかけしたかと思いますが、
挽回していきますので、どうかどうかお許しください。
今回の体験はムダにしません、ムダにできません。
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