本の散歩展に出すもの&徳尾書店目録 第2号

| コメント(0) | トラックバック(0)

向かいの庭に、真っ赤な曼珠沙華(彼岸花)が咲き乱れています。
「夏の終わり」があるとしたら、こんな一日かなと思いながら、作業をしていました。

ああ、今度の火曜、西荻窪で集まりがあるんでした。
古本関係、編集者、ほか有志の会ですが、
ご参加なさいますか?
いけないいけない、こちらから出席・欠席の返信すべきところ、
ぼーっとしているうちに日が過ぎていき、ついに
「会がありますよ」とご丁寧にメールをいただいてしまいました。
ああ、これだから、私はいけないんだ。
もうちょっとマメにならなくちゃ。こまめに連絡とらなくちゃ。
きちんとお付き合いしなくちゃ。
植草甚一や庄野潤三のお嬢さんを見習わなくては。

と、本当に反省してんだか、してないんだか。

さて、10月19日(金曜)20日(土曜)「本の散歩展」が開催されるのですが、
出品する一例です。
ねこ本から下の「現代詩」まで、と雑多な品揃えです。
というか、まだぜんぜん本が揃えられていません。
準備が進まず、本当まだまだ。どうなるのか、どうしよう。
あわあわ、といってる間に時間が過ぎてゆく。

雑誌「現代詩」。
1961年9月号あたり見ていただくと、
この雑誌の企画の面白さ、人選のユニークさがおわかりいただけるかと。
絵本好きには、長新太や和田誠が描いているのも興味深い。
出版社が百合出版→緑書房→書肆パトリア→飯塚書店へと
くるくる変わっています。
表紙は高橋錦吉、中井幸一ほか。
カット・加古里子、真鍋博、長新太、粟津潔ほか

■現代詩 1955年3月号(百合出版)(僅カキコミ)
超現実と記録ー清岡卓行
小野十三郎論ー大岡信

■現代詩 1955年4月(百合出版)
死の灰詩集の反響
詩への希望

■現代詩 1955年5月(百合出版)
宮沢賢治論ー中村稔
世界のメーデー詩 マヤコフスキー ほか
子どもの詩ー岡本潤 金達寿
自作解説 会話ー山之口獏

■現代詩 1955年8月(緑書房)
芸術運動の今日的課題 対談 花田清輝 岡本潤 吉本隆明
典形期における言葉の任務ー中野秀人

■現代時 1955年11月(書肆パトリア)
作品 三十二人集 大岡信 牧羊子 木島始 吉本隆明 壺井繁治ほか
アバンギャルド詩論ー関根弘
長詩 これについて マヤコフスキー

■現代詩 1958年12月(書肆パトリア)
特集 パステルナーク
パステルナークの悲劇ー鮎川伸夫
ジバコの遺稿詩十篇
反革命者のイメージー江川卓
なぜ「ジバコ」は出版を拒否されたか

童謡 男の子のマーチ 谷川俊太郎

■現代詩 1959年10月号(飯塚書店)
特集 世代の断層を埋めるもの
吉本隆明批判 嘘発見器の孤独ー関根弘
飯島耕一・岩田宏・大岡信 批判

童謡 山口洋子 寺山修司

■現代詩 1960年1月号(飯塚書店)
作品12人集 寺山修司 木島始ほか
わたしのアンソロジー 鮎川伸夫
今月のベストスリー 小野十三郎 茨木のり子 山田正弘
今日の東欧 チェコ・ポーランド・東独・ハンガリー 松岡伸夫

■現代詩 1960年4月号(飯塚書店)
蒼ざめたる牛ー黒田喜夫
小特集・詩ができるまで  藤森安和 山口洋子 岸田衿子
今月のベストスリー 小野十三郎 茨木のり子 山田正弘
わたしのアンソロジー 金子光晴
核穀の破れたところから・・・ 阿呆坂パンチ・作 赤塚徹・絵
置きざりにされた思想 詩・風山瑕生 写真・津吹純一

■現代詩 1960年8月号(飯塚書店)
特集・火花より焔は燃えあがる
樺美智子の死に思うー関根弘
南通用門の抗議 樺美智子さんの死ー津吹滋乃
怖るべき六月ー茨木のり子
岩田宏 真鍋博 青木実 野田寿子

童謡 谷川俊太郎 湯浅譲二 入沢康夫 内田豊清 藤森安和

国家と芸術 レニングラード・バレーの秘密 K・セルゲーエフ 関根弘

■現代詩 1960年11月号(飯塚書店)
特集・作家の危機
井上光晴論ー堀川正美 開高健論ー宗左近
武田泰淳論ー飯島耕一 堀田善衛論ー安水稔和
大江健三郎論ー中川敏

詩人をサイコする 馬場礼子
被験者の自己分析 長谷川竜生 谷川俊太郎 山本太郎 関根弘 鳥羽曽次郎 鮎川伸夫

引越をしよう 寺山修司・関根弘
わたしのアンソロジー 田村隆一

■現代詩 1961年3月号(飯塚書店)
特集 CM ラジオ テレビ ステージ

現代詩の広告 長谷川竜生 阿部隆矢 木原啓允 朝倉勇 和田誠

さしあたってこれだけは 谷川雁 吉本隆明 関根弘

■現代詩 1961年4月号(飯塚書店)
特集・対立
黒田喜夫 鮎川伸夫 寺山修司 岡本愛彦 山田正弘 菅原克己 石川逸子

わたしのアンソロジー 黒田三郎

広告ー寺山修司

■現代詩 1961年6月号(飯塚書店)
特集・安保2年
アメリカ人の見た安保闘争ー小田実

広告ー関根宏 長新太

■現代詩 1961年7月号(飯塚書店)
特集・裁判
渋沢龍彦 扇谷正造 ほか

わたしは批評する 長田弘 すず木正一
今月のベストスリー 木下常太郎 石垣りん 三木卓
広告ー谷川俊太郎

■現代詩 1961年8月号(飯塚書店)
特集・トロツキーと文学

■現代詩 1961年9月号(飯塚書店)
特集・現代の病気
ノイローゼ 性病(金子光晴)インスタント病 宇宙病(星新一)
盗作病(寺山修司)劣等病 マニア病(植草甚一)ショック(永六輔)
大学病 PR病 家庭病(谷川俊太郎)寄生病 輸入病
アル中 なりたい病 胃潰瘍 セックス病 企画病 ムード病(鴨居洋子)

■現代詩 1961年10月号(飯塚書店)
作品特集 石川逸子 関根弘 大岡信 岡本潤 谷川俊太郎 寺山修司ほか

■現代詩 1961年11月号(飯塚書店)
特集・十年先はこうなる

■現代詩 1962年7月号(飯塚書店)
エフトウシェンコ・エヴゲーニイ バービイ・ヤール ビート族のモノローグ
ギンスバーグ・アレン くたばれ! ヴァン・ゴッホの耳
草鹿外吉 ビートでないビート詩人

いずみたく 大岡信 
小野十三郎 自叙伝・第一章 自然はおそろしく退屈だ

■現代詩 1962年8月号(飯塚書店)
エルンスト・トラー小特集
小野十三郎 自叙伝・第二章 この白い小さな手よ

■現代詩 1962年10月号(飯塚書店)
特集・教科書詩人をどう読むか

安部公房 消えたブルジョア
小野十三郎 自叙伝・第四章 賭と恐怖
十月のリズム よみびとしらず+和田誠

■現代詩 1962年10月号(飯塚書店)
特集・新人賞入選作品発表

小野十三郎 自叙伝・第六章・家郷の観念
十二月のリズム よみびとしらず+和田誠

■現代詩 1963年1月号(飯塚書店)
特集・新春対談
金子光晴+茨木のり子 ペギー葉山+岩田宏
石垣りん+山田正弘 山本太郎+宗左近
松村禎三+谷川俊太郎 武満徹+大岡信
高田敏子+滝口雅子 長谷川竜生+寺山修司 ほか

小野十三郎 自叙伝・第七章 葦の地方
一月のリズム よみびとしらず+和田誠

■現代詩 1963年5月号(飯塚書店)
特集・日本発見
入沢康夫 オバケの形態
松永伍一 エロスと笑い やぶにらみ民謡論3 ほか

小野十三郎・自叙伝・第十一章 二見ヶ浦のアリラン
五月 ロートレアモン+和田誠

■現代詩 1963年11月号(飯塚書店)
特集・マスコミ芸術への公開状
電気テレビに強くなる法 関根弘
ファイティング原田への手紙 寺山修司
ーーになりたい方への手紙 野田真吾
テレビ・タレントについて 金子光晴
多忙な人への手紙 池田満寿夫
漫画の三叉神経痛 宗左近
騒音製造機械 飯島耕一

プレヴェール傑作集 大野健一・さしえ
戦後の詩と行為 死と悶絶 長田弘
小野十三郎 自叙伝 第17章 集会・旅行・サークル
とびら ランボオ+和田誠

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

徳尾書店 古書目録 第2号が出来ました。パチパチ!
特集・少年少女雑誌周覧
 戦前戦後の漫画・挿絵とその周辺

すべての書影が掲載されています。
カラーページ、モノクロページ・・・、見ごたえ十分。
「目次」「ご注文の手引き劇場」のイラストもとても好き。
「あとがき」に胸打たれます。
日々、市場通いを重ね続ける徳尾さんを見ているので、よけい・・・なのかどうか。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.omaken.com/mt-cgi/mt-tb.cgi/4791

コメントする

2012年4月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

アーカイブ