若冲と江戸絵画展

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夏休みのため、1週間、神保町の市場は休み。
南部の振り市へ。飯島・元事業部長ほかにからかわれつつ、あれやこれや購入。
すでに南部ロッカーは未整理本の山。暑さがおさまったら整理し始めないと。

山手線をぐるりとまわって上野へ。
東京国立博物館で開催中の
「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」をみにいく。
マスコミの影響なのか、大変な人出。
人が多すぎて、前に進むことができない。
係の人が「少しずつ前にお進みください」と叫んでいた。
自分のペースで見られないのがつらいと思ったが、
発想の転換。ゆっくりゆっくりしか進めないので、
ふだんだったらさーっと素通りしてしまいそうな作品も細部まで見られた。
また、周囲の人が漏らす感想を耳にしながら見るのも悪くない。

色あでやかな作品はすさまじいが、
迫力がありすぎて直視し続けるとはねかえされそう。
ツルの動きをデフォルメした墨による線で描いた連作絵画が好きだった。
森山大道も著書に書いているとおり、
黒と白のみのほうが、かえって見えてくるものがあると思う。
でも、宮内庁三の丸尚蔵館にある「動植綵絵」も見てみたくなった。
鶏13羽が入り乱れた濃密な群鶏図の迫力に対峙してみたい。
できれば、混雑しすぎていないところで。
(追記。行ってみたのですが、すでに鶏13羽の展示は
終わっていました。鶏2羽は見ました。鶏の姿勢がただものではない)

写真がない時代に、鶏はじめ動物の動きを驚異のまなざしでとらえた若沖。
自宅の庭に鶏を放し飼いにして観察と写生を繰り返したといわれる。
時代も畑も違うが、森山大道と共通するにおいを感じた。
たまたま森山さんの著書を読んでいるから感じたまで、だが。

日本で半ば忘れられていた若冲に惚れこみ、
再評価のきっかけを作ったアメリカ人コレクター ジョウ・プライス氏。
24歳のとき、NYの古美術店で若冲作品をだれのものとも知らず、
古美術商もだれもだれの作品か知らない中、
わずか50ドルぐらいで買ったのが、コレクションを始めるきっかけになったという。

昼できなかった分、夜は発送にいそしむ。
ビールが切れたので、帰りにコンビニで冷たいビールとワインを購入。
今日も一日、皆様お疲れさま。
15日は終戦記念日。

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