行くぜ、エゲレス

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出先の古書店に立ち寄る。その界隈に行けば、たいがい立ち寄る店。
レジ脇に飾ってあった武井武雄、夢二をほめると
「最近は、本より版画のほうが売れるみたいだねえ。僕ら業者の間では…」
と話し始めるご主人。いろいろ話したそうだった。
流れで、あやうく「実は組合に入っていまして」と
打ち明けようかと迷ったが、思いとどまる。
ご主人、もしも気づいていても許してください。
普通に客として、棚のすみからすみまで眺めたい店なのだ。
大好きだったささま、音羽館、みわ書房ほか、
今や客として普通に行きにくい。
市場でよくお会いする人の店に行って
棚のすみからすみまでのんびりじっくり眺めにくいではないですか
(ご本人たちは余裕で「どうぞ」とおっしゃってくれるかもしれないが)。

「紅茶を受皿で イギリス民衆芸術覚書」(小野二郎)ほか2冊購入。
「紅茶を~」には、チャップ・ブック、十九世紀の版画工房、
ウォルター・クレイン、端物印刷物(ビラ・チラシ・切符など)ほか、
知りたいことが書いてある。
古書としての相場を覚えておこうと
帰ってから調べたら違う店のほうがずっと安かった。
でも、いいんです。
相場はあるにしても、値つけにこれは絶対という基準はない、
値つけは店ごとに適正があり、それぞれが自由に決めればいいのだと思う。
あの店主さんは「紅茶を~」を高く値つけする人なのだと納得がいった。
地味だけれど好きな店だからぜひ続いてほしい。
だから、行けば必ず何か買う。ちょっとぐらい高くても買う。
うちも、そう思って買ってくださるお客さんがいることだろうな。
ありがたいことです。

続いてほしい店でどんどん買いましょう。
内情はひじょうに苦しい店が多いのですから。
売る側も魅力的な商品をどんどん増やしていかなければ、と
どこかから声が聞こえてきます。すみません、新着本が遅れています。
サボっているわけではないのですが(←弁解しなくてもいい?)
夜半までいろいろやっても、やるべきことがオワラナイ。
いつになったら楽できるんだろうなあ。墓場かねえ。
最近、逃げたいのに逃げ出せない夢が多いんだよなあ。

Sさんに勧めていただいたので、朝9時20分に五反田に行きたいのですが、
残念。やるべきことが増えたため、南部の振り市には行けそうにありません。
本の散歩展の均一棚は、抽選で場所が決まると聞きました。
大型本が多いので、平台がいいなあ。
平台でない棚になるようだったら、もっと良い単行本がもっと欲しいため、
南部の振り市に行ければ行きたいなと思っていたのですが。

13日は散歩展の搬入。14日、15日は散歩展。
20日から27日まで、発送、メール対応は休みます。
リフレッシュするため、旅してきます。
旅に出ても、のんびりぼけーっと過ごすより、
アクセク歩き回ってヘトヘトになるに違いないけれど。
私にとって、旅は栄養剤。
二十代、三十代・・・あちらこちらへ旅してきました。
最近、行かなさすぎて腰が重くなりかかっています。
ここらで思いきって出かけて、自由に歩き回ってきます。
ご迷惑をおかけする人もいるかと思いますが、平にお許しください。
お客様から古書店情報などいただき、ありがたいばかり。
出かける前、できることはやっていきます。

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