ライナー・チムニク 好きだった本
1 熊とにんげん(処女作)
2 レクトロ物語
3 セーヌの釣りびとヨナス
4 クレーン男
5 タイコたたきの夢
木々に花がさくと、老いた熊おじさんは毎日、日がしずむまで
石に腰をおろしてたのしんだ。
「なんだい、おじさん、花は毎年さくじゃないか。
おんなじだよ。どうして先にすすまないの?」
と熊はたずねた。だが熊おじさんはこたえた。
「今年がいちばんきれいなんだ。
こんなにきれいにさいたことは、はじめてだよ」
(上田真而子・訳文 より引用)
"末期の眼"を、これほど平易な文章で描くチムニク。
文章は詩的。行間に音楽が流れているようです。
チムニクが音楽好きだったのは間違いなく、
楽器が効果的なモチーフとしてよく使われています。
「クレーン男」のトランペット、「タイコたたきの夢」のタイコ、
「熊とにんげん」の角笛など。
「熊とにんげん」は初版1954年。
チムニク24歳、まだ学生時代だったころの作品です。
24歳でこんな作品が書けるとは…。
生きた年数じゃないんだなあ。
チムニクの本、店の商品としては在庫がありません。
あしからず。
お持ちで、すでにご不要の方、よろしかったらお譲りください。
喜んで買取させていただきます。
とくに単行本、高額買取いたします。文庫も歓迎!
tomobash@parkcity.ne.jp
そうそう、「熊とにんげん」には
人々がカーリングをして楽しんでいる絵があります。
後藤と申します。はじめまして。偕成社版(ハードカバー)の「熊とにんげん」を探していてここを知りました。ずうずうしいお願いなのですが販売されることなどありましたらご連絡いただけましたら幸いです。今後とも、よろしくお願いいたします。