最後の授業 - ランディ・パウシュ

41SNo8yNwEL._SS500_.jpg知っている人も多いらしい、末期がんに侵された大学教授の本です
どうもこの手のタイトルになってしまうと、闘病がどうだったかとか、最後の授業がどうだったかとか、その後の死に様がどうだったかとかそういう物語的なものになってお涙ちょうだい、で、そこから得るものはなんだったんだ? という感じになってしまうのですが、この大学教授が残したメッセージは誰にとっても明快で学ぶべきことが多いと感じました。

いいなあと思って、印を付けた言葉をいくつか


親が子供に具体的な夢を持つということは、かなり破壊的な結果をもたらしかねない。僕は大学教授として、自分にまるでふさわしくない専攻を選んだ不幸な新入生をたくさん見てきた。彼らは親の決めた電車に乗らされたのだが、そのままではたいてい衝突事故を招く

自分もいろいろあったけど、最終的には自由にさせてくれた親に感謝。


親にできる最善のことは、子供が自分なりに夢を実現する方法を見るけるために、助けてやることだ

うんうん。これはここ数年自分もそう思ってたなあ。こんな具体的な言葉じゃなかったけど。そのためにはどんな夢を描けるか、きっかけを与えてあげることや、話したりすることから始めるのかなあ


批判しようとする人はたいていの場合、あなたを愛していて気にかけているからこそ、よくなってほしいと語りかけるのだ。

そうとは思えない人もいる、と思ってしまう自分はさみしいヤツなのかもしれないけど。そう思った方が楽なのかもね。



・・・許可を上司にもらわなくてはいけなかった。ディズニーの物語には必ず悪者が登場する。僕の悪役は、バージニア大学のある学部長だった。

仕事上の難しい存在をこんな風に見れるとまた愛せるのかもしれません。結局は同じ方向を向いているのかもしれないから。



レンガの壁があるのには、理由がある。自分が何をどんなに真剣に望んでいるか、証明するチャンスを与えているのだ。

壁も壊せないような夢なら、本気じゃない。それくらいのものならやめとけってこと。



時間をお金と同じように管理する

よく言われることですね


自分に夢を見る自由を与えよう。あなたの子供の夢を応援しよう。そのために、ベットに入る時間を過ぎていても、時には大めに見てあげてほしい。

たまにははめを外して遊んでも、そこから得られるものは必ずあるよね



あれこれ不満を言い続けて人生を送る人が、あまりにも多い。不満を言うことに費やすエネルギーの十分の一を、その問題を解決することにまわしたら、ものごとがいかにうまく進むか驚くだろう。

愚痴を聞くのもつらいですしね。


他人が考えていることをだれも気にしなかったら、僕たちの生活と仕事の効率は三十三%アップする

ここのくだりは面白いです。でも人がどう考えているかとか、どんな顔色しているかが気になってしまうのが人間なんですよね。いい例が、テレビのバラエティー番組でお涙ちょうだいの内容で、左下の枠に泣いている芸能人の顔が映っているやつですね。
あとは大きなニュースが他国でどう報じられているかなんてのもそうかなあ。




経験とは求めているものを手に入れられなかったときに、手に入るものだ。そして経験は、きみが提供できるなかで、たいていもっとも価値のあるものだ

これはとても深く突き刺さりました。敗者だと思っていても、そうなったと思う過程で得た経験は自分にしかないものですからね。売れない商品を作ってもそこから学んだことはありますねー、あはは。こう考えれば楽だったなー・・・




中途半端な謝罪や誠意のない謝罪は、たいていの場合、まったく謝罪しないより悪い。

たしかに。気をつけよう。



・・・答えより質問が大切だということもすでに理解している。たいていの子供は「どうして? どうして?」と訊く。わが家の決まりのひとつは、単語一つだけの質問をしないこと。

大人でも質問の内容が分からない人がいる。聞いている自分の側の問題かもしれないけど、少なくとも自分はきちんとした文章で質問をしようと思う

ということでオススメです。

最後の授業の様子はYouTubeで見ることができます


Randy Pausch Last Lecture: Achieving Your Childhood Dreams (1時間16分のフルバージョン、英語)


トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 最後の授業 - ランディ・パウシュ

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.omaken.com/mt-cgi/mt-tb.cgi/6658

コメントする

このブログ記事について

このページは、Mickが2009年10月17日 20:47に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「iPhotoの顔認識機能」です。

次のブログ記事は「モーっていったのだあれ?」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.291