麗蘭 - Tour 2006 "明日の為に、今日もある"

24日のクリスマスイブ、渋谷AXで麗蘭のライブ見てきました。

去年も見に行った年末の麗蘭、今年も行きました。

去年は正直まだファーストアルバムの世界(アコースティックギターがどこまでかっこよく鳴っているかとか、詩的な歌の世界)を求めてた自分がいたんだけど、今年は今の麗蘭がでかい音でロックしてメッセージを発しているその姿に感動。前は自分、チャボのソロみたいとか言ってたけど、やっと分かってきた。”だんだんわかった”(笑)

もちろん喋るのが多いのはチャボだから、当然彼のメッセージが強くなるんだけど、蘭丸のギターも相変わらずいいんだこれが。ハムバッキングとフェンダーアンプでこんな太い音出るんだってのをあらためて実感。”あこがれのSouthern Man"でのオールマンっぽい太く歪んだゴリゴリの音、いいよね〜。ファンキーなカッティングもソロも絶好調だったよ

驚きその1は99 1/2の”SMILE"でしたねー。まさかこのユニットの曲が出てくるとは・・・
しかも蘭丸歌ってるし。驚いたけど、うれしかったなあ。まさかライブで聞く機会があるとは思わなかったから。

麗と蘭のバックを固めるのはいつものベース早川さんと、ドラムは若いお兄さんでしたねー。よかったです、二人とも。早川氏は最後にトナカイのかぶり物似合ってました、そういえば。

前半から調子がいいとかいって、ファーストからの曲も連発で”アメリカンフットボール”とか"さみしげなパイロット”とか意外だった音これも。アメリカンのほうはヘビーでロックだったね。うん。

今年もディランの"時代は変わるが、チャボの振り返る2006年バージョンで歌われてた。
だんだん内容が増えてきて今年は9番まであるとかって笑わせてくれるんだけど、いつ聞いても圧巻。チャボの感性、すごく繊細な心がいろんなものを見て聞いて感じてそれを言葉や歌にしているのが伝わってきます。ファーストの頃よりもずっとこういうメッセージが強くなったと思うんですが、それの良さがやっとイイと思えるようになってきたこの頃・・・。

だからセカンドの”SOSが鳴っている”も最近はよく聞いてます。”Get Back”のイントロ、カッコイイし、"結局のところ僕らは・・・”という歌詞もいまになって、ああ、そうだなーとか。

仕事でも最近良く思うんだけど、「シンプルなモノほど力強く人の心に入りやすい、複雑で難しいモノは一部のこだわりのある人々に受けるけど万人に受けるものではない」と思います。日本人の我々は世界から見ればほとんどがオタクレベルに物事に詳しく細かいんだけど、時々自分の状況を見直して、シンプルに生きると楽なのになあなんて、思うことも。ん〜、我ながら意味不明。

麗蘭が万人に受けているとは言いませんが、シンプルなコード、リズムに力強くて分かりやすい言葉は一緒に行った初めて麗蘭を体験した人も震えさせてたからね、そういうことだよ!ということでGet Back!

”今夜R&Bを・・・”では今年亡くなったミュージシャンの名前を挙げていました。年末の京都ではJBの名前も入るんでしょうね、きっと。

上に書いた時代は変わるのとこで、”いいことばかりじゃない世の中で嫌になるけど、来年はきっといい年になるよ”というメッセージが印象的だったね。同じ意味で今年は大事な友達が病気になって復活するためにがんばってるので二人で作った曲をやると言ったときにまさかと思いましたが、やってくれました。驚きその2ですね。

蘭丸もいつかやってみたかったという、RCサクセションの”雨上がりの夜空に”。チャボが歌っちゃったよ。麗蘭のバージョンもノリノリで会場は盛り上がって、これはちょっとしたプレゼントだったなあ。

お約束の”ミュージック”のあとはアンコール。こっからも長い!いいぞ、がんばれオヤジ!
結局終わってみるとたっぷり3時間近い演奏。歌も当然だけど二人のギターを堪能。そうそう、宴というライブ盤に入っている”顔”も良かった。好きな曲なのでこれが聴けたのもうれしかった。

曲毎に交わされるチャボと蘭丸のロータッチ、チャボの楽しそうな笑顔、汗ポタ蘭丸のギター。そして麗蘭が今年も最後に生で楽しめて本当に良かった。来年もがんばって年末、今度は京都に行ってみたいなんて思った夜でした。

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このページは、Mickが2006年12月27日 01:02に書いたブログ記事です。

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