ワールド・トレード・センター


またまた映画。今度は911で攻撃されたワールド・トレード・センターの話

映画としてワールド・トレード・センターはすばらしいものでした。あのときあの場所で起こっていたことが見事に描写されていたと思います。一見の価値はあるでしょう。ということでオススメ。

自分にとってこの場所と事件にはいろんな思いがあります。

1997年、アメリカに渡ったばかりの頃に初めての出張でNYCに行きました。
展示会のセットアップ中に納入業者が遅れて昼間に時間が出来たので、NYC出身のJimさんにワールド・トレード・センターに連れて行ってもらいました。下から見上げた時のビルの大きさに圧倒されて、エレベーターで上がるときの速度の感じや耳で感じる気圧の変化、そんで展望フロアからの眺め、隣のビルディング、全て昨日のように覚えています。9月なのにもうけっこう涼しくてジャケット着てた気がします。

とにかくでかくて、何人の人がここで働いているかなんて想像を絶する世界でした。自分には。

2001年9月11日早朝、日本からの電話で起こされました。
まだ寝ていたので何事かと思ったらこの事件をTVで見てた日本の家族が心配しての電話でした。
当時の自分はCalifornia州のLos AngelesからMountain Viewへ引っ越して半年とちょっとで慣れてきたばかり。仕事も充実してたし、自転車に乗るのが楽しくて毎週山で泥だらけみたいな感じでした。
その日も北Californiaは快晴、自転車で普段通り仕事に行きました。

通りは普段の平日の朝と何も変わりません。
でも仕事場ではみんなこの事件のことが気になって不安でしょうがありません。ランチルームのオンボロテレビで断片的に入ってくるニュースを見たり、仕事しててもWebのCNNをずっとリロードしては繋がらないと不満そうでした。自国が攻撃されているので不安なのは分かりますが、その心配ぶりはちょっと過剰だなあと感じていました。

僕の住んでいた周辺でも夜に教会が開かれて、祈っていました。
教会なんて週末の朝にしか行かないものですが、そうでもしないとやっていられなかったんでしょう。自分も少しばかり寄付をしましたがその後数年間でしつこくまた寄付をよこせという手紙が何度も来てがっかりしました。寄付した$みんな切手代になったんじゃないのか?

その後アメリカはアフガニスタン、イラクと戦争に突入。他国を攻めれば攻めるほど孤立し、テロにおびえて空港などでのチェックが異常に厳しい暗い世の中に変わってしまいました。人が人を過剰に疑っては収まってを繰り返してなんか息苦しくなりました。(それでも日本よりは増しかも知れないが)

歴史に”もし”はないけど、この事件がなかったらアメリカはアフガニスタンやイラクで戦争をしたでしょうか?一体どんな世の中になっていたんだろうと、想像していました。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: ワールド・トレード・センター

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.omaken.com/mt-cgi/mt-tb.cgi/3568

コメントする

このブログ記事について

このページは、Mickが2006年11月15日 23:40に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「最近のギター無料タブ譜サイト」です。

次のブログ記事は「Mac OS XとPowerBook G4」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.291