MotoGP@カタール

まずは土曜日に決勝のあったMotoGPですが、まあこれは見てもらうしかないですね。
最後まで手に汗を握る展開、これがまだタイトルが決まっていない状態ならもっと面白いですが、決まっていても相手が親友で、初勝利目前でも絶対に譲らない男の勝負魂をロッシに見ることが出来ます。チャンピオンには情けなんてありません。前にいるヤツは絶対に許さない、とにかく全力をもって倒す、これこそチャンピオンの意気込みですね。強いヤツでも必死にどん欲に勝利に向かう、この姿にファンは感動するのであって、テレビ視聴率や特定球団の選手、もしくはとっくに引退した選手ばかりが話題になるプロ野球なんかよりずっと面白いと思うんだけどねー。（いや、でもマジでそういうのが理由で日本人が必死な大リーグのほうが人気あるのかと思うけどなあ）

話題はWSBですが、今週末のイモラは天気が悪くて2ヒートのレースのうち2レース目が雨でキャンセル。その時点で残り2レースとなり得点差からSuzuki GSX-R1000のトロイ・コーサーが9年ぶりのWSBチャンピオンに決定しました。ランキング2位のHonda CBR1000RRに乗るクリス・バーミューレンも最後まで食い下がりましたが前半の取りこぼしが痛かったですね。さらに気がつくと我らが芳賀選手(Yamaha YZF-R1)がランキング3位でこのまま行けば、今期も3位は確定しそうな勢い、彼も前半の取りこぼしが痛かったですね。逆に後半に失速したのが加賀山選手(GSX-R1000)です。前半の活躍が目立たなくなってランキングも落ちていっています。

WSBでの日本車優勝は2002年のHonda RC51+コリン・エドワーズ以来で、直列4気筒となると93年のスコット・ラッセル(Kawasaki)以来ってことになります。GSX-R1000はAMAでも無敵、WSBでもタイトルを手にしたわけで、その完成度の高さがレースの世界でも完全に証明された形になりましたね。おめでとうとしか言いようがないです>Suzukiさん。MotoGPもがむばれ。

上で少し話題にしたバーミューレン(上の写真)ですが、MotoGP次戦のオーストラリア(フィリップアイランド)で、キャメルホンダから出場することが決まったようです。本人のコメントも"まだ後1ラウンドWSBが残っていてそっちが本職だからきっちり仕事しようと思う、けど自分の夢はMotoGPに乗ることで去年のオフで乗る機会があったのに怪我のために参加出来なかったので、今回のチャンスはとてもうれしい"などと素直にコメント。これはちょっと楽しみかもなー。

ホフマンの代役のジャックが怪我をして欠場したので、Kawasakiは今回カタールで１台しか決勝を走らせられませんでしたね。そこで次戦の代役候補に挙げられているのがニッキー・ヘイデンの兄弟です。二人ともAMAでKawasakiの契約ライダーですし、AMAはシーズンオフですから出てくるのは問題ないと思われますが、兄、弟、どちらが選ばれるでしょうか？堅実さから言えば兄ですが、意外性の弟も面白いかなと思います。もしZX-RRを走らせるなら多分兄のTommyだと個人的には思いますが、これも楽しみ。

あ、前にも紹介した06のLE仕様のYZF-R1ですが、北カリフォルニアのライダーが集まるAlice'sでのイベントでお披露目されたみたいです。自分もここにはよく行っていましたが、トレーラーで新型車持ち込んでレイニーまで呼んでサイン会する気合いの入れ方、流石1万8千ドルのR1を売ろうという意気込みです。しかしこの辺りのバイクも本当に毎年値上がりしてます。スタンダードのR1でもすでに1万1500ドル。R6で9200ドル、黄色のヤツはなぜか300ドル増しって具合で数年前より確実に高くなってますね。毎年これだけ激しくアップデートすれば開発費も回収しなきゃいけないし、広告宣伝費もかかるし頭も痛いんでしょーなー。

ヨーロッパのみで発表されたYamahaのMT-03というシングルのネイキッドバイク。アメリカでも欲しいという要望が高いみたいです。基本的に日本のように外車を輸入することがない国ですから、アメリカ国内仕様をYamahaが作らない限り一般には出回らないので、600ccシングルのおもしろさを知るライダーが欲しがっているんでしょうね。これは僕も面白そうだなと思います。

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