ヒースロー空港での出来事

エントリーブリティッシュ・エアウェイズ地獄でも書いたストライキのことです。写真もアップしてみましたが、上の写真は自分のフライトまでキャンセルされた直後のカウンターの様子。
ここで集まっているのは乗り継ぎもしくはすでにチェックインした人たちで、すでにセキュリティーを通った人たちなんですよ。つまり写真に写っている多くの人以外にもっと影響を受けていたんですなー。この列というか無法地帯に２時間以上並んで得られたのはその日の宿なんだけど、それも一度送られたホテルで１時間待ったあげく満員になって、別のホテルをBAが用意してバスが来るまでにさらに１時間、送られた先のホテルでベッドに入ったのは夜中の２時半とかそんな時間でした。うー。

でね、空港によくある出発案内の掲示板あるじゃないっすか。自分の乗る便BA007は午後3時45分出発なんだけど５時半過ぎでもまだDelay（遅れ）表示で、さらに他のBA便もこんな感じだったんですよ。

っていうか、BA便全部キャンセルならなんで東京とLA、香港だけまだ出せるの？もう出る望みなんかほとんどないじゃん（笑）この時点でBAカウンターでは叫んで抗議している人が数人、そのほか黒山の人だかりなんだけど、対応は紙切れ一枚を渡してそこに書いてある番号に電話しろの一点張り。
もちろんその番号、電話が混んでいてつながりません。次の日の朝もつながらず結局この番号には一度もつながりませんでした。

ずいぶん遠くのホテルに送られて、次の日の朝BA職員がホテルに来て説明してましたがまあ同じというかやっぱりあの紙に書いてある番号に電話しろというばっかり。全然つながらないんだけどと文句言うと、もう一つの番号をくれましたので、こっちにかけると１時間ほど待ったあげくやっとつながってあっさりと土曜日の便が予約できました。でもね、電話で確定するだけってこういう混乱の場合怖いなーと。テレビではBBCやSky NewsがしきりにBAの混乱を報道していました。

さて、日本側で家族がBAに電話で問い合わせていました。これもBAのすごいところなんだけど、こんな混乱があっても通常の応答マシンだけによる返事で、とても人間と話が出来る状態ではないんですよね。結局成田空港に電話して木曜日に現地を起つBA007は出ていないという情報しか得られません。土曜日になってBA職員と話すことが出来たようですがそれでも一言も謝罪の言葉はなく冷たい対応で「あんたのダンナはBA007に乗っているみたいだよ」と、それだけ教えてくれたとか。ヒースローでは散々謝っている連中なのに成田まではこの混乱は伝わっていないんでしょうが、これには本当に頭に来ました。たった一言でお客さんやその家族を少しでも落ち着かせることができるのに、そういう気持ちもない様子です。

土曜日の便がヒースローを出る時点でもまだケータリング会社はストを続けていて機内での食事は一切でないとのこと。一人10ポンド分の食事券をくれて搭乗前にレストランでもどこでもいいからなんか食っとけってことで、ピザを腹一杯つめて乗り込みました。あと、パックに入ったおやつとかもくれましたがとても食えるものじゃないです、ただのおやつセットっすよ。ポテトチップとかね、もらってもビールが出ないんじゃあ・・・。そう、機内で出せたのは水とコーヒー、紅茶だけでそれ以外の一切はありませんでした。ファーストクラスとかは知らないけどエコノミーはそういう悲惨な状況でした。

そういう感じでこの混乱の中帰ってきたんだけど、まあここまで食らえば、自分としては出来れば２度と関わりたくない航空会社ナンバー１を得たというか、これがもし墜落とかそういう事態でもこの会社は家族に対して冷たい態度しかできないんだろうし、そこそこ利益が出ていると報道されていたのに社員がストライキを起こすような事態を招く分けだからマヌケとしか言いようがないです。

っつーことで皆さんもお気をつけ下さい＞Bullshitish Airways