フレッシュネス

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まだ発表段階ではないので詳細はまたにしますが、
8月中旬、ちょっとしたイベントに参加しそうです。
わずか2-3箱ではありますが、
しまいこんである本たちを参加させたいと思います。
このままではいったいいつになったら更新できるやら、だし、
商品化していない本は、いつまでたっても皆さんにお届けしようがないし。
参加店が驚くほどゴージャスなイベントになりそう。
その点には、どうぞご期待ください。

昨日は、神保町での市場(明治古典会)。
合間に、イラン絵本作家の作品をのぞきにギャラリーへ。
書肆アクセスに立ち寄り、荻原魚雷さんのすすめる20冊を見る。
「散歩もの」(久住昌之・作 谷口ジロー・画)を購入したところ、
懐かしい吉祥寺の光景やらビー・ラビッツの店頭光景やら。
アクセスでは畠中さんとおしゃべりした。
さらに近くの店で登山用品を買い込み、
急いで五反田へ移動。南部・入札市の下見のため。

五反田のたまり場といえば、フレッシュネスバーガー。
飲みたい人は生ビール。
そのあと、もっともっと飲みたい組は居酒屋へ移動。
凄腕店の意外な一面を垣間見る。いしし。

フレッシュネスバーガー段階では、
あの方もあの方もあの方もいらした。
たまたまの流れで、
湿気、乾燥、水、地震その他…の対策で苦心する話になる。
ああ、古書店は皆、苦心しているのだな。
市場やら何やらでこつこつ集書し続けた本を
年1度か2度、まとめて目録で公開する店は
祈るような思いのようだ。

物置、納戸などにしまいこまれていたような本は
市場に出てきた段階で、すでにかなり水分を含んでいる場合もある。
古い本の写真は貼り付きやすく、涙ながらにはがす。
逆に、乾燥しすぎる冬だと、
仙花紙本、革表紙本など触れればホロホロ崩れてしまうほどだと。

某A店がマンションの配水管の故障で水漏れ。
目録用に集めた本がずぶ濡れになった現場を
目の当たりにして、衝撃を受けた某B店。
光景が脳裏に焼きついてしまい、
それ以来、大事な本は必ずビニール袋に入れるようになったのだという。
A店では、ビニールに入れてあっても上を折り曲げてないものは、
ビニール袋の中じゅう浸水し、水中に本が浮かぶ状態だった。
だから、B店はビニールに入れて、
さらに上を折り曲げるか向きをかえて置くのだとか。
目録が完成したものの、地震の予言を聞いたら、
発行日を少し遅らせるとか。
ついに最近、地震保険に入った。
入ったおかげで地震がくればちょっとオッシと思うし、
来なければ来ないでよしと思えるようになったとか。
市場で本が崩れ落ちてきて頭に当たって死ぬとしたら、
どんな本だったら情けないか、せめてあの本であってほしい…云々。

五反田の一角に集結した諸先輩たちは、
きっと皆さんご存知のような面子揃い。
たまたま混ぜてもらった自分はペエペエのヒヨコなみ。
とても自分から話をできるほど心臓が強くない私は、
先輩から話をふられて口を開くのだが、
「それはね」と子どもをたしなめるような言葉をかえされ、たじたじ。
が、ともあれ、
その場に混ぜていただき、同じ空気を吸わせていただいたのだった。
凄腕の店であっても湿気やら乾燥やらと闘い、
地震におびえているという話に共感したし、勇気づけられた。

ブログに書けない話も多いが、
同業者どうし弱みを打ち明けあったり、
叱咤激励しあったりして、皆さん、支えあっている様子。
いずこも同じだ。

なお、帰宅後、
昨夜から家の周辺で鳴いている子ねこの捜索。
大島弓子さんのように、ねこの鳴き声で呼べないので、
我が家の母性ねこをキャリーバッグに入れて連れ出す。
母性ねこは子ねこの声に反応して、母ねこらしい声で鳴く。
母ねこかと思って近寄ってくる子ねこ。
呼応して鳴き合うが、
粘れども粘れども警戒心が強く、場所を移動してしまったり。
ついに姿を現すかと思ったそのとき、
どこかの成ねこに追われて逃げてしまった。
夜中の保護作戦、失敗…。

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