湿度の対策

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一度削除しかけたのですが、思い直しました。
恥もいいところですが、
反省を込めて、あえて残しておくことにします。
いやはやいやはや。落とし穴だらけだよ、村上春樹つぁん。

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だれかに迷惑をかけたわけではない。
が、古書店を始めて最大の失敗を冒したと自分では思っている。
後悔 先に立たず。

同じ本がこの世に何冊あるとしても、
あの人があの人に献呈署名入りで送ったあの本は
たぶん1冊しかないだろうに。
私が市場で買っていなければ、
本は傷まないで済んだだろうに。
「かわりがないんだよ。取り返しがつかないんだよ」
とヒステリックに荒れ狂う女を見る家族よ。

どなたかのもとにお届けする前に
本を傷めてしまってどうするんだ、古書店主。
自分の本なら許されるとしても、大事な本を
お届けする前にこんな目にあわせて失格じゃないか。
しかも、当方にとっては目ん玉出るぐらい高かったのでごじゃる~。

自宅と倉庫、何部屋かずつあるのだが、
できるだけ窓をあけて換気していたつもりだった。
ねこのせいにするのもどうかと思うが、
完全室内飼いの彼らが出てしまうため、どうしても開けられない窓もあり、
通気ができていなかったのかも。
まさか、あの部屋、それほど湿度がひどいとは気づかなかった。
もっと、こまめに本の状態を確認しておけば、
もっと早く気づくことができたのに。
未然に防げないにしても、もうちょっと浅い段階で気づけたはずなのに。
積み上げて巣窟状になったままだったのが致命傷。

湿度管理ができないなら、整理整頓ができないなら、
本を買ってはいけなかったのだろうか。
明日、貯金をおろして乾燥機と乾燥剤を買います。

本が痛んだからといって、人の命が損なわれるわけではない。
私が死ぬわけでもない。挽回挽回。
凹むな自分、ふさぐな自分、ヒステリーをおこすな自分。
損なわれたのは、巣立ったばかりのツバメの命。
あやめたのは、わがねこ。
ねこは本能に従って、飛びついただけのこと。
だれが悪い、だれの責任、ではないが、
覆水 盆にかえらず。
「私たちもいつか死ぬんだしね」
そう自分に言い聞かせながら葬った。

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ああ、火曜にお目にかかる方々、
多少凹んだやつが伺うかもしれませんが(←やあね。自意識過剰)、
そんな程度の理由なので、あまり気にしないでくださいね。
たぶん、乾燥機3台とか買い込んで、
ウインウインうならせて、たぶん火曜夜には元気になっているでしょう。

それにしても。
仕入れた本を回転よくどんどん売るのが一番とは思うものの、
目録用の本を大量に保管する場合、半年も1年もどのようにすればよいのでしょうか。
シミも出ないように、カビないように、さまざまな害で
本が傷まないように。この湿気国・ジャパンで。
美術館並みに湿度調整でもなさっているのですか?
どんな立派な書庫に本を入れているのですか?
わたしゃ失格。自信なしです。
先輩書店さん、今度、こっそり教えてください。

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