月曜日は市場に行って、火曜日は…♪

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市場に出かけなくては…。
じりじり時計とにらめっこで身支度。 
電話が鳴るのは、そんなときに限って、だ。

電話の向こうで
「~市の~ですけど」と話し出したのは
目録で本を注文してくださった方。
足が悪く、耳が遠くなり、外出がおぼつかないと
前に葉書に書いてくださった。

ああ、市場に行かないとと焦るこちらのさまなど、
受話器の向こうに伝わるはずもなし。

本をお送りするとき
「ちくま」を同封したところ、
「楽しく読みました。いろいろ思い出が甦ってね」
と、ひじょうに喜んでくださった。

吉祥寺にお住まいだったこと。
藤井書店に通っていたころの思い出。
昔、田村書店でコーヒー代にしなよと
本代をまけてもらった思い出。
贔屓にしていた古書店の目録で欲しい本が見つかり、
久々に申し込んだどころ、電話で店主が亡くなったと告げられショックだったこと。
その店では昔、目録を見て応募したところ、
店主から「~さんの専門だからお譲りしますよ」と言ってもらった。
ところが、あとから、その本に注文が殺到して、
どういうことかと店主があわてた。
実は店主が値付けを間違って
一誠堂あたりだと三万五千円する本だったこと。
三鷹に住んでいる友人と永らく会っていないことなどなど。

思い出が堰をきったように
受話器の向こうからこぼれだす。
耳が遠いなんて本当? と思うぐらい
こちらの反応もきちんと聞いている。

届いた本を喜んでくださったさまが
いきいき語られる。
「あなたのところから~冊譲ってもらったから、
残り~冊、頑張って集めないとね」
と、さらに集書に励むべく希望に燃えている。
失礼な言い方だとしたら申し訳ないが、
子供のような瞳をしていらっしゃるのではないかと想像した。

当店のお客様といえば、ネット利用できる方のみだったのだが、
本の散歩展、月曜倶楽部など目録に参加するようになり、
客層が広がった。
今回のように、ご年配の方からじきじきに
お礼の電話をいただいたのは初めて。
市場に遅れそうでハラハラしたのは置いておくとして、
新鮮だった。

昨日の市場では、大正のとある雑誌、
古い絵本3山を購入。
ほこりだらけの古い本を箱詰めして、
2箱に入らない分(新しめでまた手に入ると思うものなど)は泣く泣くツブした。

海ねこのしおり追加分を
居ぬさんから受け取る。
お忙しいところ、いつもありがとうございます、居ぬさんミワちん。

まもなく登山計画があるので、神保町の店で買い物。
最新のサポータータイツ、
吸水・蒸散性と速乾性を備えたストレッチパンチ、
たまたまバーゲンだったためダウン、
ストック(杖)、リュック…。

道具を揃えると、俄然、気分が盛り上がってくる。
お金を使うなら本を買えよ、と思いつつ、
体力づくりも仕事のうち、と自分に言い訳しながら支払う。

おなじみ面子の飲み会に、久々参加。
情報交換、ありがたかった。
失言の数々、無礼講とお許しいただけるかどうか…。
京王線の終電がなくなってしまい、
中央線の終電で三鷹まで。

本日、予想どおり起きられず。
声にならない声で呻いてたら、郵便局から電話。
郵便局に振替口座をつくってもらっているところなのだが、
住所・店名・個人名の入ってるパンフレットなど
その住所で商売をやっていることを示す書類を複数提出するようにとのこと。
住所と店名が入ったもの、住所と個人名が入ったものはあるけれども、
住所・店名・個人名の3つが入っているものとなると案外難しい。
あれこれ窓口に持っていってみる。
目録でご注文になるご年配の方は、
慣れている振替用紙での支払いをご希望なさるので、
あわてて振替口座を作ったのだ。
しかし、振替用紙を使って窓口で支払うといまや手数料150円だものね。
ネットで振り込んでも110円。
安くないなあ、民間銀行は振込み手数料0円だって珍しくないのに。

夕方、車で買取に出かける。
翻訳家のお宅だった。
洋書絵本、ビジュアル本のほか、
市場ではまったく買えそうにない幻想文学なども譲っていただく。
幻想文学は1箱分あり、他店で1500円、
また、別の店には1万円と言われたとか。
ビジュアル的にも惹かれるものが多く、
頑張ってもっと払ってお譲りいただいた。
引っ越しなさるそうなので、今後、市場に出品をご希望なさるときは
委託でお手伝いすることを提案して帰ってくる。

市場で買った本、買取で買った本、
日々、本の整理に追われている。
新着本、やりますー。海ねこ、動かしていかないと。
大市のため、通常市が休みになるこの機会に、と思う。

昨日のお電話、
ちょっとよく聞き取れなかった部分は想像で補っていたのだが、
たぶんご著書をお送りくださるとおっしゃっているのかと予測していたら、
たった今、本当に達筆のお手紙つきで本が届いた。
お金儲けも必要なのだろうし、お金は欲しい。
だけど、お金で買えないものもたくさんある。
有形無形のものを、いろいろな方から、
たくさんたくさんいただいているなあ。

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