旅猫さんとMt.Fuji登頂。写真、更新しました

| コメント(6) | トラックバック(0)

富士山に登ってしまいました。
19日、5合目から8合目の山小屋へ。
ご年配の方、外国の方・・・、大勢、挑んでいました。
もうちょっとスイスイ登れるのかと想像していたところ、
行けども行けども果てしなく坂が続き、
岩盤を手足使ってよじのぼり、足を持ち上げるのも辛い連続・・・。
20日、深夜1時半、山小屋を出て山頂を目指し、ひたすら登る。
これが行けども行けども急な坂・不安定な足場ばかりで
息切れ・胸苦しさなど、さながら難行苦行。
幸運にも天候に恵まれ、ご来光を拝む。

登ったからには下らねばならぬ。
下りは、踏みしめ不能、瓦礫の坂道。
木々がないため、さえぎるものがまったくない炎天下。
陽射しが痛く、足場が悪い状態を延々5時間、ひたすら下って
進んでいかねばならない状況って想像つきますか?

3千メートルを超えると空気が薄くなり、うまく息が吸えない感じ。
うっかり浅い呼吸などしたものなら、すぐ頭が痛くなります。
しかし、雲海や青空の美しさ、雲海の彼方にのぞむ八ヶ岳、
物音のない静けさ、次第に木々がなくなり緑がなくなり
生物が減っていく火山の世界は独特。

登山にお誘いくださった旅猫雑貨店ご夫婦の
助け合いを間近に見たのも興味深く。
しっかり者のご主人、そして、しっかりしていながらも、
ご主人を立て、とってもかわいらしい面もある旅猫さん。
マイペース・ユアペースを尊重してくださった。
過剰に気をつかいすぎず、ほどほどに気をつかってくださる感じが
まるで旅猫雑貨店の店内のように心地よい。
「今度から五反田や神保町で疲れたとは
とても言えないね」
と言い合いつつの1泊2日。
帰宅したところ、平らな道を普通に歩けて、
普通に呼吸できることに驚きました。

筋肉痛の様子を見ながら、また店のほうも再開していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

上に書いたのは20日アップ分。
21日、下の写真を更新しました。

クリックすると大きくなります。
↓19日、午前5時半起床。
 8時7分、我が家近くにある中央高速・深大寺バス停から高速バスに乗る。
 午前11時すぎ、5合目から登山。
 山頂は雪山同然の寒さと聞いて、
 リュックの中には防寒具各種。さらに水、スポーツ飲料。
 重たくて投げ捨てたくなる・・・。

↓気圧が高いため、カロリーメイトの袋がぱんぱんに膨張。
 私たち人間の体も同様の様子。実のところ、やたらガスっぽい。

↓すでに目が死んでいる海ねこ・・・。
 ケイタイ酸素(缶入り濃縮酸素 800円ぐらい)を吸いながら。
 効き目があるのかないのかわからないけれど、
 おまじない程度に思って持参した。 
 ところが、途中からは空気が薄くて呼吸がしにくく、ちょっと気を抜くと頭痛が。
 結局、8合目でもう1本購入。8合目あたりで買うと1500円。

↓ところどころに花が。

↓こんな感じの道を延々、歩く。
 まだ6合目。歩けども歩けども・・・。
 ちなみに、いちばん手前は旅猫さん。

↓7合目。海ねこの後姿に、かなりの疲労が見られます・・・。
 「修行だね」「修行修行」「なんの修行?」などと言い合いながら。

↓体が求めているのか、やたら腹が空く。
 持参したチョコレートやらプリッツやら「食べるアミノ酸」やら、
 口にするものがことごとく美味しく感じられるのが不思議。
 また、高山病の対策として、こまめに水分補給
 ふたりで500mリットルのペットボトル9本消費。
 歩いては飲んで食べて、歩いては飲んで食べて。
 ここで買ったクリームパンが旨かったこと! 命のクリームパン。200円。
 今まで食べたクリームパンでいちばん旨かった。

↓海抜2900メートルにある山小屋・鳥居荘(写真上も同じ)。
 山小屋の店頭で、このようにいろいろ売られている。
 命のバナナ。200円。バナナがあんなに美味しいなんて。

↓ところどころに花が。

↓8合目。植物なんてもうないかと思いきや苔(コケ)各種。
 「蟲(文庫)さんに送ってあげなくちゃ」と撮影していたのは旅猫さん。

↓午後6時半すぎ、8合目の途中にある山小屋「元祖室」に到着。
 海抜3280メートル。

↓緑の地帯をはるか遠くに見下ろす。
 よく登ってきたなあー、とお互い言い合う。

↓山小屋から見た夕焼けと残雪(手前)。
 もっと暗くなってトイレに行くとき、天上に星空が広がっていた。
 晴れてるみたいだな。ご来光、見えるかな。

↓山小屋での夕食は、定番のカレー。
 よく汗をかくので、塩気のあるものがやたら旨い。

↓雪が残っているところが結構ある。
 ペットボトルは7合目の最初の店で300円、次の店で350円、その次は400円
 と、標高とともに値段が上がっていく。
 高いなんて言ってられないし、高いと徐々に思わなくなる。
 この場所で手に入るのが心底、有難い。運んでくれた人に感謝。

↓仮眠するものの、あまり寝付けないまま深夜1時。
 1時半ごろ8合目の山小屋を出発。
 ヘッドランプをつけ、夜道を登ってゆく。あ、明るくなってきた・・・。 

↓明るくなってきて、雲海をはるか彼方に見下ろす。
 夏休みギリギリ直前でも、結構、混雑している。
 混雑しているおかげで、歩みがゆったり。
 ちょっと歩くと息がはあはあしてしまうので、ゆっくりで丁度よい。
 逆にバスツアーなどで「この後はどうにか頑張って歩いてください。
 僕のあかりが見えるところまでは休まないでくださいねー」
 と煽られて歩かなくちゃならないのは、運動不足の人にとって過酷かも。
 道の脇でしゃがんで吐いていた外国人女性も。

↓「あと10分ほどで日の出です」とガイドさんらしき声が聞こえる。
 日の出までに山頂へたどりつけるかどうか。
 進みたくても上がらない足、深く吸えない空気。
 二の鳥居か? この鳥居が見えるといよいよ山頂。
 あ、太鼓が鳴り始めた。もう日の出だー。

↓4時半ごろ、山頂よりご来光を拝む。
 旅猫夫妻、連れと手を叩き合う。
 もともと富士山登山に関心は持っていたものの、
 以前5合目にバスで行っただけで怖気づいていた私たち。
 ご夫妻にお誘いいただかなかったら、富士山に登ることもなかったかも。
 ありがとうございました!

↓山頂でのバテバテ海ねこ。
 明るく輝く太陽、波打つ雲海。
 あまりの寒さに、この後、さらにダウンジャケットを着込む。
 一転、下り坂は真夏の海辺なみの灼熱地獄。
 どんどん服を脱いでいき、あっという間に半袖Tシャツに戻る。
 日焼けで、鼻の頭と腕が真っ赤になった。
 
 日焼け防止にタオルを肩から腕にかけたのですが、
 旅猫さんからお借りした「わめぞバッジ」が
 タオルのストッパーとして大変役立ちました。
 わめぞの皆さん、旅猫さん、ありがとう。

なお、連れもアップしています。
ご興味のある方はどうぞ
連れのブログも、写真はクリックすると大きくなります。
旅猫さんも、そのうちブログにアップするようです。
お互い、じっくりじわじわ、よいお店にしていきましょう。
皆様、旅猫雑貨店と古本 海ねこを
今後ともよろしくお願いいたします。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.omaken.com/mt-cgi/mt-tb.cgi/4757

コメント(6)

やりましたね!
やっぱり富士山は高尾山とはワケが違いますね。登りも下りも艱難辛苦のようですね。登山を決行された海ねこ夫妻はエライぞ!
富士山は富士山でも、小生は二合目の隠れ家レストランで舌鼓を打ち、のんびりするのが関の山かも。
ゆっくり休養して下さい。

沼辺さん、コメントありがとうございます。
どちらかというと私たちも登山より
隠れ家レストランに心惹かれるほうですが、
誘っていただいたので腰をあげた次第です。
登って降りている最中は無我夢中で、
しばらくたってから
ああ、行ってきたんだと少しずつ実感が湧いてきました。
沼辺さんもお仲間と楽しんでいらしてくださいね。

海ねこさん、お疲れさまでした。Tです!為五郎です!
(ウソ。旅猫です)
名前、出してくださって全然かまわないですよー。
わたしも追って、ブログに写真アップしまっす。
もうね、筋肉痛で足が棒状になり、歩くのも困難です。
もう坂道下ることが恐ろしい体になってしまいました。
自称32歳の為五郎は、全く筋肉痛なし、さっき走ってました。
くやしい。
筋肉痛から回復したら、どこかでお疲れさま会やりましょう。

あ、旅猫さん、ありがとうございます。
名前出していいんだ。わーい、うれしい。
早速ブログを直しておきますね。
旅猫さんご夫妻とだったからこそ
きっと登頂できたんだよね、って
昨夜ふたり宴会のとき話してたんですよ。
おふたりの性格が、私たちにとって、
とてもありがたかったです。
私は自称32歳でもなんでもないんですが、
なぜかまだ筋肉痛が弱くて、これから出るのか、
あるいは、サポートタイツがよかったのか、
どちらかかも。たぶんこれからじわじわ出るのでしょう、キョーフ。
落ち着いたら、ぜひお疲れ様会やりましょう。
鼻美男子・為さんにどうぞよろしく。

おぉ 祝!富士登山
読んでいてこっちまで登山した気分になりました。
海ねこさんの表情がなんとも・・・
家にいながらにしてご来光
ありがたいですね~おもわず手を合わせたくなります
地上に降りてどっとお疲れでしょうが
またコツコツやってくださいね~

Dulcyさーん、コメントうれしゅうございます。
封書、届きましたよー!
心にしみるおたよりをありがとうございますー。
封筒も切手もお見立てがよくて、
何度も何度も愛でておりました。
応挙の虎、本当にねこっぽいですね。
ふくふくムクムクでなごみました。
ちくまの写真、よく見ていただくと
後ろに我が家の「ふう」が眠っております。
またお話ししたいですね。お元気でね!

コメントする

2012年4月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

最近のコメント

アーカイブ