Olive、そして、トマト

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いつもの習慣で、起きるとすぐPCのスイッチを入れてから、
コーヒー用のお湯を沸かす。

本をお送りしたお客様から、うれしいメールが届いていた。

物心ついたころから手元にあった絵本全集。
大人になってからも、心が疲れたとき手が伸びていたのだとか。
その後、諸事情から手放したものの、
ご両親が他界されてからのちも
懐かしく思い起こされて、ずっとお探しだったそうだ。

喜んでいただけたようで、お礼の言葉をいただく。
私からすれば、お礼を言いたいのはこちらだ。
お客様からいただくメールには、
いつも、どれほど力をいただいているか、わからない。

ところで、夏至までカウントダウン。
ずいぶん日が長くなった。

「あれ、私、今日、何をしてたっけ?」
家族に聞いたら
「起きてずっとOliveのこと、やってた。
冷やし中華を食べた以外、ずーっとやってたよ」
と言われて、あ、そうだったっけ、そうか、と思う。

グラフィックデザインに興味があり、長く買い集めていたという
雑誌を、とある男性からまとめてお譲りいただいた。
しかも、遠方から車で我が家までお届けにきてくださったのだ。
小さなお嬢さんがご一緒だったので、
こどものとも の堀内誠一さんの本をプレゼントした。
「Oliveを売りにきて、堀内誠一の絵本とはシャレてますね」
と、爽やかな笑顔を残していったナイス・ガイさん、お元気でしょうか。

あれから数ヶ月が流れて。
海ねこの倉庫にしまってありましたが、
データ入力を手伝ってくれた糸織さんの力強い助けを得まして、
ようやく更新しました(まだまだ工事中のため、残りは後日また追加予定)。

実は、86年のある号に読者モデルとして登場していた
男性の方から
もう一度、あのころの自分に出会いたいというご熱心なメールをいただき、
急いでアップしたのだった。

更新しながら、岡崎武志さんの原稿の一文一文を
思い起こして反芻していた。
岡崎さんにしてみたらお書きになる文章のうちの
ひとつーーOne of  them--かもしれない。
海ねこにとっては、
岡崎さんの内なる部分から発していただいた一文一文が
お贈りいただいた言葉というか、
夏トマトをしのぐ栄養分のように思える。

トマトといえば、
昨日、某居酒屋で「トマロック」なるものを味わって気に入ったので、
トマトのリキュールを買ってきた。
トマトのお酒。
無色透明だが、トマトの香りがする。

3月27日放送の「プロフェッショナル 仕事の流儀」
 映画を創る~宮崎駿・創作の秘密
を録画しておいたまま。今ごろになって観た。
窓の外に緑、そして、道行く人が見えるアトリエ。
「俺たちのしてきた手法を捨てて、どこへ行けばいいのか」
「名声? そんなもの幻でしょう。
過去は過去なんだよ。意味がないよ。
今つくっているものがすべてだよ」
「子どもが面白く思わないものは作りたくない」
「不機嫌な時間から映画は産まれるんだよ」

次回作の公開は、来夏、ではなく、その次の夏になるらしい。
確かなことは、わからないけれども。

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