外市ほか。またしても無駄に長文

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行きつけの飲食店で
「どうしたんですか、その頭」
と驚かれるほど、ぼおぼおに伸びまくりの髪。
昨日、3か月ぶりに美容院へ。
いつもお世話になっている美容師くんに
「そろそろカラーリングもしたほうが。
もう半年もしてませんよ」
と薦めてもらうが、
「出かけなくちゃいけないので
今日はカットだけでいいです」
と断る。本当は白髪がかなり目立つんだけどね。
どんどん切ってもらって、すっきり。
「頭、ちっちゃくなったね」
と、あとで家族に驚かれる。

倉庫がもうあふれんばかりなので、
連れに手伝ってもらって(注 無料ではない)
倉庫経由、神保町の古書会館へ。

若手ホープの数店が出品しにきていた。
若手ホープでないヨレヨレ組のわしらも
空いたテーブルを使って、しこしこ仕分けして出品準備。
前に催事に出した本は、まだ値札紙がついたままなので、
1枚1枚はがして。
すべて終えたころには背筋ぎしぎし、眼精疲労。
ああ、運転してもらえてよかったと、
連れにそっと感謝する。

夕闇立ち込めるころ、その足で雑司が谷へ向かう。
土地勘がなさすぎて気づかなかったけど、
神保町から車でこんなに近いとは。
もっと早く来ればよかった。
道に迷ってしまい、
旅猫雑貨店製作の雑司が谷マップを見ながら、
くねくね車を進めていくと、目の前にともる明かり。
偶然にも、そこが旅猫雑貨店でした。
おおー。ここが噂の!

リコシェあべちゃん(ご本人さまへ。なれなれしくすんません)
の名人級・けん玉が
店内で繰り広げられておりましたよ。

私は行くのが遅すぎだとも思うけれど、
か猫さんが愛情こめてつくりあげた店であるのは
まったく予想していたとおり。
初めて行った気がしなくて、
ずっとずっと居座りたくなって困りました。
か猫さん、「第2回 外市」の準備のため、
実は40分しか眠っていなかったとのこと。
優しいご主人、妻を支えるべく立ち働き、
前掛けがよくお似合いでした。

雑司が谷の静けさにはびっくり。
車の喧騒がないだけで、あれほど閑静だとは。
店内にいると、向かいのお店の人が
道ゆく子供に話しかける声が聞こえてきて、
生活音が心地よい。
通りが昔ながらの暗さで、
道ゆく人は銭湯に行く道具を抱えていて。
すぐそばに池袋という繁華街やら
大通りやらがあるのに、あの一体だけ、
昭和初期にタイムトリップしたよう。

その後、いよいよ古書 往来座へ。
「第2回 外市」開催中で、
旅猫さんが手作りしたという旗がなびいていました。

リコシェあべちゃん、退屈男さん、
NEGIさん、旅猫兄さん、
古書 往来座 瀬戸さん…
瀬戸さんも話していたとおり、
「皆、楽しそうに明るくやってるのが
いいんですよねえ」
と。まさにそんな感じ。
「準備で疲れちゃって…」
と言う顔も、なぜさほど明るいのか?

初対面のご挨拶をさせていただいた古書現世・向井さんに
「ずいぶん遅く来ましたねえ」
と言われてしまいましたが、
たどりついたのは夜8時とか?
魚雷さんの箱はもうスカスカ。
BUKUさんなど箱でなく棚で大量に出品されていた人も多く、
想像していたよりずっとずっと本が多く、見ごたえ十分。
けものみち、貝の小鳥さん、ハルミンさん、
河内紀さん、石田書房さんなどなど、
バラエティーに富んでいて見ても見ても飽きない。
疲れ目が辛かったのが、たまに傷。

向井さん、ブログ見たら体調があまり良くなかったようですが、
大丈夫だったのでしょうか。
やはり、きちんとご挨拶したのは初めての立石書店さん。
立石書店の棚は、
自分の好みに近い本が多くてびっくり。店に行きたい…。

何より驚いたのは、初めて入った古書 往来座。
ちょっと見てすぐ、並みでない品揃えと
気配が伝えてきます。
ロンドンあたりの、
地元で愛されている古書店に入ったときに近い感じ。

「何年やれば、こんなすごい品揃えになれるんですか」
と聞いてみたら
「いや、近くに住んでいる人が
良い本を売りにきてくれるんですよねえ。
ここに引っ越してきて3年。
引っ越しまで時間なくなって、
あわてて見つけた店舗なんですけどねえ。
このあたり、たまたま古書店がなかったんですよね。
近くに住んでいる先生なんかも売りにきてくれて
助けられてますねえ。
前は市場でもよく買ったんですけどねえ」

なんて羨ましい話。

往来座のスタッフは親切。
スタッフが笑顔いっぱい、元気いっぱい。
疲れた感じの人のほうが珍しくないのに、
仕事が楽しくて仕方ないんでしょうか。

バッタリ会った 古本版 おぎやはぎ のコウノ嬢から
吉祥寺の古書店話を聞きながら、
再び旅猫雑貨店へ。

わめぞの人たちは
なぜあんなにエネルギッシュなんだろう、
向井さんも瀬戸さんもすごいねえ、皆すごいねえ、と言いながら、
疲れ目、疲れぎみのよれよれ我ら、
車を西に走らせ、帰途につく。

「月曜の同業者飲み会、楽しみ。
けど緊張して飲みすぎそうで、どうしよう」
と、繰り返しつぶやく自分、
連れにあきれ顔で
「そんなに飲まなくていいから」
と言われたのですが…。
同席なさる方々、どうぞお手柔らかにお願いします。

連れもブログに書いてます。

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