雨の日は眠たい

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欲しかった本を検索。
古書店「猫額洞」にあるのがわかり、
在庫があるかどうか祈るような気持ちで注文。
今日はずっと市場に出掛けていたので、
出先からメールを確認した。
猫額洞さんから「在庫あり」のご返答が届いていたので、
ひとり小躍りして喜ぶ。
猫額洞の名前は、旅猫雑貨店のブログでも見ていた。
いつかぜひ立ち寄りたいと思いながら、
住所を入力して検索。ネット上の地図を眺める。

帰宅後、ねこをひざにのせ、ネットサーフィン。
ネットでも見ていないと、
睡魔と布団の誘惑に負けてしまいそうだ。
早朝8時開始の市場にお誘いいただいたのだが、
前途多難だろうか。

本日の市場、よく歩き回った。
ネットで動きにくいものを8口、
おそらく何百冊か出品した。
経営員のOさんに
「ダメだよー、あの縛り方じゃ。
(注:縛り方といってもその筋の亀甲縛りとか
そういうんじゃなく、当たり前ですが。
20冊30冊ずつ紐で束ねて出品することになっている)
~の書き方もわかりにくかったから。
まあ最初はしょうがないからね、
最初は僕もひどかったから」
と注意され、ひたすら頭を下げる。

出品したものが市場のどこに置かれているのか
すべて探しきるのに手間取った。
3階から4階へ、また3階へ、また4階へと、
うろうろううろうろ歩き回った。

結果として、8口のうち7口は買っていただいた。
7口の嫁ぎ先は、自分が好きだと思う店ばかり。
これらの店だったら、きっと上手に販売なさることだろう。
有難い有難い、とお礼を言って回りたいぐらいだが、
そこまでしないのが市場のルールというか、
買ったり売ったりはお互い様というか。
何かトラブルが起きたときは第三者である組合職員が
間に立ってくれることになっていて、
買った側にはどの店から買ったのか、
わかりにくい仕組みになっている。
代々、築き上げられてきたシステムというのは
なかなかよく考えられているのだ。

本日もっとも高値で買っていただいた分は、
ネットではもはや人気低迷かと首をかしげていたもの。
市場で私はまだ見たことがなかったので、
多少珍しさもあったのだろうか、
数店に入札していただいたようだ。
ネット上だといまひとつ素敵に見えなくても、
実店舗の店頭にディスプレイされていたら、
かなり目を引くだろうと思う。
ネットで売れるものと、実店舗で売れるものとは
多少違いがあるのかもしれない。

残った1口はサブカル系の店主である友人に
お願いして、快く譲り受けてもらう。
おかげで、廃棄本も出ず、持ち帰り本も出ず、
安堵感とともに帰宅することができた。

先輩店より、本日の教え
「どんどん市場に出して売ったほうがいいですよ。
売った額の3ー4割ぐらい買うようにして、
ずっと回転させていければいちばんいいんだけどね。
買ってばかりだと大変ですよ」

うーむ、なるほど、
自分がそううまくできるかどうかは別として、ごもっともである。
長く続いている店には、それなりの理由があるのだなあ。
海ねこジャンルでない本、ネットに不向きな本は
倉庫にただ眠らせておくより、
市場に頻繁に売ったほうがいいかもしれない。
自店で欲しいものを買うばかりでなく
自店に不要な本を売ることもできるのが
市場の有難さ。
また、大量の買取にも怖気づかずに対応可能。
その点においては、
組合に入って本当によかったと思う。

さて、梱包・発送して、
注文本を倉庫にとりにいこう。
外は雨。それでもお花見は決行らしい。
連れは頑張って足を運んだ。
私は内臓も疲れぎみだし、明日の締め切り仕事に向けて
今晩は早めに店じまいして早めに休むことにしよう、
と思いつつ、あれこれ終えて「ちくま」など読む。
笙野頼子「生命のない宇宙」に
わが猫は病院では死なせまいと思う。
人も猫も、明日の運命など誰にもわからないのに。

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