たまには、ちょっぴり冷静

| コメント(0) | トラックバック(0)

出掛け図書館に立ち寄る。
先日、買ったばかりの「パッチギ! 対談集」を
持ち歩きながら読んでいたところ、なんと、その日の晩、紛失。
同じ本を二度買う気になれず、図書館にリクエストしたのだった。

本日の市場は、明治古典会。
N書店さんのアドバイスどおり、いつもより早く着いた。
いつもぎりぎりに駆けつけていたので、
早めに着いたというだけで、ちょっと余裕な気分である。

特選市ということで、出品数も人の数も多い。
福永武彦のまとまった草稿、初山滋の画稿などなど、
垂涎ものの出品も…。

海ねこの目的は、出品した商品が売れるか否か
行方を見届けること。
買いたいものは数あれど、
ここ何度か買いすぎているので、今日は買い控えるつもりだった。
ばんばん落札できたとしても支払いがきついので、
何件も入札したが、いずれも弱気な札ばかり。
他店に負けたにもかかわらず、
“まあいいや。支払いに悩まなくて済むから”
と、ほっとしてしまう自分が情けない。
支払いのことなど気にしないでバンバン買いたいものに入札できる
他店が心底、羨ましい。

もちろん、そんなことでは当然、買えるわけがない。
Woodcut(西洋の木版)関係の洋書を1本、どうにか落札したのみ。
この洋書の束には、とても素敵な本が何冊も含まれていたので、
良い仕入れになったと思う。
近々、海ねこにアップする予定。お楽しみに。

かなり欲しかったものは、数百円の僅差で他店に敗北。
悔しくないといったらウソになるが、
今日のところはよしとする。

本日は、買う気満々ではないので熱くならない。
熱くなれないので血沸き肉踊るような面白みはないが、
その分、ふだんより冷静。
どの店がどんな本にいくら入札しているのか、
また、どのような様子で本を見て選択しているか、
ふだんよりは周囲を見ていたつもり。

皆さん、本の値段をとてもよくご存知だと思う。
無知ゆえ、さほど人気がない本までも
勢いのみで
相場より高値でバカスカ買ってしまうのは、海ねこぐらいだ(涙)。

出品したものも、高すぎず安すぎず、
実に適正な価格で買われていった。
最終的に落札してくれた店の値を見て、
二番手の店がいくら入れたのか、だいたいの想像がついた。
もうちょっと高くなったら…と夢のようなことも考えていたのだが、
やはり皆さん、その品がいくらで売れるか、いくらで仕入れるべきか、
熟知しているのだ。
プロだから当然である。
こんなことに感心しているから「ぬるい」と言われるんだろうなあ。

市場でさまざまな店の人と話すのは、いつもながらに面白い。
出品されていた50年代ー60年代のロシア絵本をめぐって、
パージナさんと初めて言葉を交わす。
喇嘛舎さんからは、定例の飲み会にもっと来るようにとのお達し。
なぎさ書房さんからは、なぜかミルク飴を分けていただく。

古書会館2階は、月曜の中央市会への出品本がチョー大量。
仕分けする経営員さん、お疲れさまです。

地下では「趣味の古書展」開催中。
月の輪書林さんの棚から、串田蔵書を何冊か買わせていただく。
月の輪さんはマスク姿。ちらりとご挨拶したのみだが、お風邪だろうか。

ところで、来月、とある店の棚をお借りして、
海ねこの本を出張販売する計画がある。
2月は催事への参加もなくなってしまったし、
海ねことしても願ったりかなったり。
何を持っていこうか、今から楽しみ。
月半ばは立て込みそうなので、早めに準備したいと思う。
詳細がわかりましたら早めにお知らせしますので、
都内近郊の方、ぜひお立ち寄りいただけましたらうれしいです。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.omaken.com/mt-cgi/mt-tb.cgi/4654

コメントする

2012年4月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

アーカイブ