一に整理、二に整理

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「肉体労働っていいよね
良く眠れるから」(「失踪日記・吾妻ひでお」より)

まさにそのとおり。
すでにもう睡魔にまとわりつかれている。

22日の市場(中央市会)で落札した38本+20冊を整理すべく、
運転して古書会館へ。
1本20冊と計算すると、概算750冊から800冊ほどだろうか。

N書店さん、ノミラくんにアドバイスしていただいた言葉を
思い出しながら整理を進めていく。
N書店さんの適切なアドバイスには
どれほど多く助けられているかわからない。
酔ったノミラくんは私をケチョンケチョンにけなすばかりだが、
シラフのノミラくんは親切だし、アドバイスも的確。

カーゴ1台山盛りだった本を、
カーゴ2台使って分類・整理していく。
フクシくんがカーゴを
「台がわりに使ってください」と運んできてくれたのだった。
ところが、要領が悪い私は、床に本を分類しながらどんどん積んでしまって、
床いっぱいに本の山が広がってしまう。
途中で、積み上げた本が雪崩れてきて背中を直撃。
(ちなみに頭だと脳震とうを起こしそうになる)
「いったーい!」と声をあげても、だれも助けてくれない。
上を向いても横を向いても、周囲はカーゴの鉄格子。
会館2階の仕分け場はぎちぎち満杯で、カーゴとカーゴの間で
ぽつんと整理している自分は、話す相手もなく、聴く音楽もない。
どこか離れた場所から
「いてー!」と他店らしき男性の声がする。
やはり雪崩れてきた本が当たったらしい。

夕方、資料会終了後の本が降りてくる時間になり、
フクシくんにセカされる。
合間に資料会を物色し、とある児童文学作家の全集を落札。

運転しながら、あれこれ音楽を聴く。
一昨日、昨日…、ここ最近いろいろな人から言われた言葉、
メールに書かれていた言葉、
ブログのあの一文、
本で読んだ一節など思い出し、
反芻しながら運転し続ける。
人の口から発せられた言葉、
もしくは人によって紡がれた言葉の重み。
あの言葉、好きだったな、
ちょっと思わせぶりで勘違いしそうになるよな、
言葉の裏にある真意は何だろうか…などなど、
ぼんやり考えながら、
びゅんびゅん行きかう車に混ざって運転し続ける。
今日も、人の言葉を咀嚼しながら生き永らえている。

急ぎで本が必要だという新聞社の方からのご依頼で
明日25日、バイク便の人に本を渡す約束。
午前中にきちんと用意しておかなければ。
夜は取材だ。取材する側でなく取材していただく側。
緊張するなあ。
車で行くので、アルコールの力を借りられない。
借りずとも普通に話せるようになりたい(どんなやつだ、ワシ)。
明日は、どんな言葉と出会うのだろうか。

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