上野へ行ってはみたものの

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上野子ども図書館で開催中の
「北欧からのおくりもの」展(1月28日まで)に、ようやく行った。
前日、皇室のかの方がご来場になったと新聞に報道されていたので、
混雑しているのだろうかと思いつつ…。

さほど混雑というほどのことはなく、
建築の見学に来ていた団体さんが目立ったが、
あとは個人で来ている人がぱらりぱらり。
二人連れの熟年女性の会話が耳に入ったのだが、
スベン・オットーの作品を翻訳したことがあるとか。
仕事でなのかご趣味でなのか、どなただったのだろうか。

北欧神話、カレワラの古書から、現代の作家のものまで、
同館が所蔵する北欧の子どもの本320点ほどが展示されていた。

トペリウスがすでに昭和17年、翻訳されていたことを知る。
「小鳥の歌と物語」(実業之日本社 萬澤まき・訳)

海ねこで扱ってきた本も何冊か見た。
そう何度も入荷しそうな本ではなく、
ああ、この本は今度いつ入荷するんだろうか…と遠い目になる。

なじみのある絵本作家のものもあれば、
「自転車に乗る蚊のエーゴン」「ベニーのバスタブ」
のフレミング・クヴィスト・メラーなど、中を見てみたいと思わせるものも。
フィンダスの原作本も展示され、横には
スヴェン・ノードクヴィストが83年に出版した
「アート・エーマンとアルファベット」が並んでいた。

最近のロシア絵本は、北欧の絵本の影響を
かなり受けているのだろうなあと、ぼんやり考える。

なかなか興味深い展示だったのだが…。
いかんせん、電車で増田みず子の処女作
「死後の関係」に没頭していたのがまずかった。
しかも、読みきっていなかったため、
「死後の関係」に描かれた人物たちの行方が気になってならない。
一巡してはみたものの、心ここにあらず、
解説文の文字がちっとも頭に入ってこない。
増田みず子の文章にひきずられ、
魂までもっていかれてしまったかのようだ。
困り果てて、いったん廊下に出て、
眼下に広がる冬木立をぼーっと眺める。
再度、展示を見てはみたものの、
増田ワールドの吸引力にからめとられ、どうにも集中できず。

夜は、新着本を更新。
以前、人から薦められた
「パッチギ! 対談篇」をセブンアンドワイに注文した。
送料がかからず、近所のコンビニで受け取れるので便利だ。

明日は久々の市場。
支払いも待っている。
またしても支払い続きの月末が近づいてきた。
ここらで、まとめて市場に出品して支払いに備える?
一瞬、血迷いそうになるのだが、
3月ごろから古書展の目録づくりが立て続きにあることを思うと、
どれをどう市場に出すか考えものである。
市場に出品するよりは、できれば自店サイトで売りたいし、
そうはいっても各種支払いも待っているし、
近々、買取でかなりの出費がありそうだし、バランスが難しい。

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