どうして店をやってみたいのか

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店舗をやってみたい理由、ということで
ちょっとした書き物をしないかとお誘いいただいたのですが。

店をやってみたいという話は
しばしば市場で出会うネット書店仲間からも出るのですが、
他の人はどうなんでしょう。

私の場合は…、うーん、自分でもよくわからないのです。

もちろん、理由がないわけではないです。

●お客様が実物をご覧になりたいとご希望なさったときに
対応できる場所が欲しいこと。

●どのみち、本の置き場所が必要なので、
本の置き場所 兼 ショップにできたらと思うこと。
これは何年か前、とあるブックカフェさんからも薦められたことです。
ちなみに、その人は
「自分の店が、わが子のように可愛い」
と話していました。

●古書店という空間が好きなので、
自分の好きな本を並べて、まずは自分が居心地のよい店づくりをしてみたいこと。
自分と似た感覚の人がいるとしたら、その人のためにも。

なぜ店をやってみたいのか…。
やってみたがり、だからなのかもしれないですね。
好奇心もあると思う。

それから。
メールでお客様とやりとりをしていく楽しさを覚えてしまったので、
ひょっとしたら人に会いたいんじゃないですか、ね。

来てほしい人ばかりがやって来るわけでないことは
うすうす知っているんですよ。
阿佐ヶ谷の古書店・元我堂で短い期間でしたが仕事しましたしね。
学生時代から、各種アルバイトを体験してますしね。
ひとり店番をしているとき、
新興宗教の勧誘とか、しつこい男の人とか、
嫌な女とか、いろいろな人が来たらどうなんでしょうねえ。
セクハラを受けた女性店主さんの話も聞いています。

やるとなったら、自分を律してきちんと店番しなければいけないこと。
店をやり始めたら、家賃や経費を払わなければいけないので、
毎日の売り上げが気になって気になって大変だということ。
お客様が来ない時間のほうがおそらく長いこと…。
あれこれ、聞いてはいるんです。
それでも、やってみたいと思うのはなぜか。

今日は、お客様から電話を何本かいただきました。
当方は一般住宅なので電話番号を公表していないのですが、
目録には番号を掲載しています。
目録でご注文くださる方はネットをおやりにならない方も多いので、
やりとりをする際、電話番号を掲載する必要があるのです。

お電話いただいたうちのおひとりは、
五反田展の会場にご来場なさった方でした。
抽選して、私は名簿にその方の名前を確かに書いておいたのに
ご来場されたお客様がおっしゃることには
「抽選結果を聞いたら、はずれていると言われてしまったんです。
でも、あなたから当選なさいましたと手紙が届いたので
不思議に思って」とのこと。
応募のFAXに「ご来場」と書いてあったので、ぜひ一目でもご挨拶したかったです。
その方も、古書の状態をご覧になりたかったそうです。
なのに、ちょっとした手違いで果たせず、となってしまいました。残念。

お店があったら、どうなんでしょうね。
出会いがたくさんあるのでしょうねー。
楽ではないでしょうけれど、どうなんでしょう。
店を何年もやっている人からしたら、
甘い考えだとお感じかと思いますが。

旅猫雑貨店、石田書房さん、
良い店になっていってください。楽しみです。

明日はコクテイルで岡崎武志さんイベント。
あさっては上々堂で、やはり岡崎武志さんと
加藤千晶さんのイベントです。
自分が店をやっていたら、これほど自由にあちらこちら
行けなくなるのかもしれないけれど。
コクテイル、上々堂でお目にかかれそうな方々、またそのときに。

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