クリスマスか

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無事、搬入が終わりました。
五反田は、本の散歩展で2度体験したので、
次回はひょっとしたら本棚3本+均一ぐらいいけるかもと
自惚れたことを思ったりしております。
あんなに準備が間に合わないと大騒ぎしたくせに、
棚に本を並べるのはなぜだか好きなんです。

一部、値札つけが終わっていないものもありますが、明日かあさって。
目録の当選者リストを作ったり、
納品書を用意したりしなければと思うのですが、
寝不足なので明日にしよう。
朝8時半、五反田集合ですって。
いろいろやってから出掛けなければ、なので朝5時起き、かな。

ところで、バタバタしていて忘れかけそうな勢いでしたが、
もうすぐクリスマス、ですね。
20代ぐらいは、クリスマスといえば
だれとどうやって楽しく過ごすか
命がけ…みたいな。
30代ぐらいは、ひとりででもなんとか
ワインを傾けながらレンタルビデオでも見て紛らわしたりとか。

今年のクリスマスは、そうですねー、
目録品の発送、そして、最終の中央市会ですねえ。
中央市会ーーすなわち、支払いと
先週、出品したけれども
売れなかった(「ボー」という)商品の引き取りと。
催事が終わったら、海ねこの新着にかかりたいと思うし。

年末年始が近づくたび、思い出すのは
小笠原の「お母さん」。
わが子のように私を可愛がってくれ、
私は本当に「お母さん」と呼ばせていただいていました。
可愛がっていたセキセイインコのピーちゃんが
亡くなったとき、「ピーちゃんが死んじゃったー」と
嘆き悲しんでいたお母さん。
お母さんは心臓が弱く、小笠原で倒れたのですが、
島には小さな診療所しかないため、
ヘリで都立・広尾病院に搬送されました。
入院先のベッドで、お母さんは
「お正月はどこでどうやって迎えているか。
小笠原か、(故郷の)土佐か」
と夢見る少女のような瞳で語っていました。
しかし、お母さんが新年を迎えたのは、
小笠原でもなく、土佐でもなかったのでした。
というのは、新年を迎える以前に命が尽きて…。
お母さーん!

今日は、南部レオブックスさんのご不幸があり、
私は面識がなかったので行きませんでしたが、
皆さん、お通夜に出掛けました。
そのため、通常より早く始まり、早く搬入が終わりました。

先ほど、電車の中で「古本屋ーその生活・趣味・研究ーー」創刊号
(昭和61年)をぱらぱらめくっていました。
ちょっと長くなりますが、
「古本屋八十二年」三橋猛雄(神田・明治堂書店)より引用。
「大勢の親友が出来た事も古本屋になってよかった事だ。
同業は皆小店ながら一国一城の主として
吾が道を歩いている人である。
それだから上下の距りはなく対等のつきあいである。
互に扶けあう事はあっても他を利用しようとする者はない。
だからお世辞ぬきのざっくばらんのつきあいである。
こうしたつきあいは親しく長く続くものだ。
然し私は長く生きすぎた様だ。
親友は次々に先に逝ってしまいとり残されて淋しい。
…一生を古本屋で通し得た事を幸せと思ふ」

クリスマスに年始。
街がにぎやかになればなるほど、
真逆な方向に思いがいくのは何故なんだろう。
まとまりのない文章になりましたが、
明日は楽しく飲めたらいいと思う。

五反田展、22日、9時半から18時、
23日、10時から17時。
天気がよくないかもしれません。
寒いかもしれません。
そんなときこそ、熱気いっぱいの古書展会場へぜひご来場くださいませ。

もしも海ねこに話しかけてくださる方が
いらっしゃるようでしたら、ぜひぜひ。
搬入・搬出・当番のとき以外、ヒマです。
休憩のとき以外は会場のどこかにおりますので、
見当たらないときは帳場にでもお聞きくださいませ。

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