労働の一日

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残念。西部の優良書市、行けなかった。
経営員の皆さんがご熱心に運営している様子なので、
どんな本が出品されているのか、
ぜひ見に行きたかったのだが…。

新着本を9点アップして、運転。
月曜と金曜に買った大量の本をとりに神保町へ。
首都高速は渋滞。
甲州街道から靖国通りを経るルートをとるが、
いつもより時間がかかる。
BGMは「はじめてのやのあきこ」。
眠気ざましも兼ね、思いきり歌いながら運転する。

ようやく古書会館にたどりつくが、
月曜の中央市会ほか出品の車が多数。
駐車スペースがなかなかなくて、
さまざまな方に声をかけたり、頭を下げたりしながら
なんとかかんとか奥のほうに駐車。

どうせ時間をかけて行くなら、
荷物をとりにいくばかりでなく、
出品用の本も持っていくべし、と。
運んできた本を出品。

書肆ひぐらしさんが出品準備をしながら
他店さんと
「古本屋って、労働時間が長いですよねー」と
笑いながら話している。

カーゴ半分以上、山積みの本と格闘していたら
ひぐらしさんが「海ねこさん、手伝ってあげますよー」
と、なんでもないことのように声をかけてくださった。
そういえば、「本の散歩展」のあと
不慣れで大型本を束ねるのに四苦八苦していた私に
「バイトくん、海ねこさん手伝ってあげて」と
声をかけてくださったのも、ひぐらしさんである。
優しいというのもあるだろうが、
おそらく見るに見かねてだったのだろう。
要領が悪くて、満足に本も縛れない私が
のろのろ片付けていて見ていられなかった、のだろう。

今日も、軽自動車に大量の本をどこまで積み込めるか不安だったのだが、
ひぐらしさんは、なんの迷いもなく、
慣れた手つきで積み込んでいった。
速い速い。
「出品に来る人がいるから、
早く行ったほうがいいよ。
出ていくとき、皆さんにすみませーんって言ってね」と。
まさにそうだった。
「本を積むときはこっちの向きね。
短時間だったらいいけど、
長い時間、本を積むなら、この向きだと本が壊れるから」と
手を動かすことをとめず、指導までしてくれながら。
自分ひとりだったら、狭い車内、それも下が平らでないところに
一体どうしたら積み込めるものか、ああでもないこうでもないと
何度もやり直すに違いなかった。
ひぐらしさんの鮮やかな手つき。
さすが、長年おやりになっている人は違う。
プロだよなあ、と、どんくさく素人くさい目で
まぶしく見上げてしまう。
お力をお借りしたからお世辞で書いたわけではない。
ひぐらしさん、飲んでいるだけでもないし、
文章がうまいだけでもない人だったのだ。

車がごちゃごちゃと駐車され、
ジグザグしながらバックしていかないと
会館の荷捌き場から出ることができない。
満足にハンドルの切り返しもできない私に
やはり見るに見かねて
「はい、ハンドルもとに戻して」
「いったん前に出て、こっちの向きに」
「はいー、そのまままっすぐまっすぐ」など
左右前後、何人もで誘導してくださった方々、
すみませんでした&ありがとうございました。

本日の労働時間 14時間強+さらに更新中
本日の運転時間 160分
本日の梱包重量 68キロ

石田書房さんも、西秋さんも
話を聞けば聞くほど楽しくも大変そうだし、
比較してみたら私などラクラクチンチンのはずなのだが、
それでもぐったりですよ。背筋にきましたよ。ずっしり。

でも、労働は気持ちがいいです。
よけいなことを考えてぐだぐだしているより、ずっと健康的?
もう一仕事して、ビール飲んで寝ちゃおう。

明日は、正真正銘だれひとり知人がいない会合だ。
出席の返事を出してしまったことを悔やみつつ、
行かなくちゃいけないだろうなあと案じつつ。
だれも話す相手がいなかったら、
時間いっぱい、ひたすらビールでも飲んでこよう。
というわけで、今日も明日も、
五反田展の準備が進みません。

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