南部古書会館から西部古書会館へ

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南部古書会館の入札市に行った。
このところ、中央市会、明治古典会で買いすぎたため、
南部の振り市へ行くゆとりがなかった。
久々、南部の方々にお目にかかれて楽しい。

きゃあ。天誠書林の天誠さんだわー。
しばらく入院なさっていたようだったが、
「戻ってきました」と満面の笑顔でおっしゃっていただく。
お元気そう。
変わらぬダンディー&チャーミングっぷりに
「よかったー。うれしいです」とこちらまでにこにこしてしまう。
お酒はまだ、タバコはやめました、とのこと。

揚羽堂さんに「携帯、出てきてよかったですね。
ブログ見ましたー。
私も財布なくしちゃってー。出てこないよー。
もうダメかな。出てこないかもね」と言うと
「そうですねー。ダメかもしれないですねー。
でも、そのうち月の輪さんの目録に載るかもしれないですよ」と…。
相変わらず揚羽さんはぶっとんでいる。
載せられるものなら載せていただきたいものだ。
もっともそんなもの、買うのは私だけに決まっているのだが。

いつも一生懸命&素敵なブンキ君とも
久々にお目にかかった。
「五反田展の目録がお客さんに届くの、いつからかな。
申し込みがまったくなかったらどうしよう!」とボヤいてみる。
売り上げが伸びないと困るというつもりで言ったのだが
「自分で申し込んだことにしちゃえばいいですよー。
適当に名前書いちゃえば」
と爽やかな笑顔で返された。
だれとは書かないが、そうやっている人がいるらしい。
私もやるかな。
催事中、抽選の結果をお聞きになるお客様にすぐお伝えできるよう
“閻魔帳”なるものが用意され、
各店どうし、応募状況が一目でわかるようになっているのだ。
書き込みが少ないと恥ずかしいんですよね。

元事業部長さんからは
「あの後、どうしたの」とお咎めの言葉。
は! しまった! 思い出した。
以前、悩みがあって困り果てたとき、
だれに相談すればいいのかと。
ふと思いついてIさんに電話して
アドバイスを請うたのだった。
親身に助言をいただいたのに、
そのあと梨のつぶてにしていた私…。
「ビックリしたよ、電話も来ないから。
そういうやつだと思ったよ」と言われてしまった。
Iさん、本当に本当にごめんなさい。
事態が急展開して、ご報告する余裕すらなかったので、
などと言い訳すまい。
反省します。猛反省します。挽回します。

「五反田展、出るんだってね」と
ちょっとうれしそうに言っていただき救われたような気がした。
「うれしそうに」というのは私の主観であり、
本当のところはそうでもないかもしれないのだが、
楽観的に決め付けさせていただきます。

「五反田展、出るんだって? 僕、当番だから」
と北上さんからもおっしゃっていただき、
ちょっと優しくしていただく。
「今日、よさそうなのたくさん落札したねえ」と
珍しく褒めていただいたかと思ったら、
「洋書の児童書、なんで落とさなかったの。
あっちのほうがよかったのになあ」と流浪堂さんが
落札した束を指差されたのには、がくっ。

さて、本日、久々に南部に足を運んだいちばんの理由は
うさぎ書林さんの出品に関心があったから。
先日、資料会では高くて落札できなかったのと同じ絵雑誌を
おかげさまで、運よく入手することができた。
それもこれも、うさぎ書林さんがあちらこちらに
買取にいってくださっているから、と感謝する。
ほかにもトッパンの絵物語、古めの岩波子どもの本、
古いトミー・ウンゲラーや長新太入りの束など
絵本、児童書関連を5件落札。
児童書1本は五反田展向けのつもり。ほかは海ねこ用。

「五反田古書展」の目録も出来上がってきた。
新たに参加のうさぎさんが頑張るのは予想どおりだったが、
揚羽さんが目録作りにかなり工夫を凝らしていた。
うちは今回、準備不足だったため苦戦しそうな予感
(はずれてほしいぞ、この予感)。
苦戦しそうなら、当日どうにかしなくちゃ。
目録の顔ぶれを見ていたら、
ようやく少しずつやる気が起きてきた。

冷たい雨の中、西部古書会館の「杉並古書展」へも足を伸ばす。
西部は本当に安いですねえ(明日10日17時までやってますよ!)。
西部は良い本を安く出さないとダメだそうで
出品する側にはかなり試練だと聞いたことがある。
8冊購入したが、もっとも高かったのが800円、その次が500円。
ほかは、それぞれ150円~350円ですよ。
会館内に陳列された本だが、表の均一かと錯覚するほど。
自分が客の側になってみると気づくが、
本を手にとって「二千円」だとかなり高いと思ってしまう。
「千円」でも高いと思うのだ。
本の散歩展に出品したとき、
なぜこの本がこの値段で売れないのだろうと
首をかしげたものだが、
なるほど、とヒントをもらったような気がした。

これほどウダウダ書いて
読んでいただくのが申し訳ないと思ってしまうのだが。
自分もいつも読んでいるブログが更新されないと
さびしいので、ウダウダながらも書いてみました。

南部の入札市に行っても
外部のものがどこまで手伝ってよいのか
出すぎたマネをしていいものかどうか遠慮があるため、
せめて宣伝で手伝わせていただきます。
皆様、よろしくお願いします。
↓顔ぶれ、すごいでしょ(当店のぞく)。
個人的には、打ち上げが楽しみ。それまでぐわんばろう。

12月22日(金曜)23日(土曜)
「五反田古書展」参加店 一覧(目録順)
古書窟 揚羽堂
北上書房
古書わらべ
古本 うさぎ書林
古書 一路
文紀堂書店
遠藤書店
石黒書店
古書 いとう
飯島書店
ひと葉書房
小川書店
朝文堂書店
アンデス書房
なないろ文庫ふしぎ堂
澤口書店
二遊館書店
明理書店
古本 海ねこ
西村文生堂
進歩堂書店
月の輪書林

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