本の散歩展 いよいよ迫る

| コメント(0) | トラックバック(0)

20日(金曜)21日(土曜)
五反田の南部古書会館で
「本の散歩展」が開催されます。

20日は9時半(2階は10時)~18時。
21日は10時~18時。

19日は搬入。
エレベーターが1基しかないので、
皆で力をあわせて本を2階に搬入します。
棚を組み立てて設置したり、
1階の均一用の棚やレジを用意したり。
そのうえで、各店舗がそれぞれ棚づくりをするため、
搬入だけでもほぼ一日仕事です。

現在、19日の午前2時すぎ。
海ねこはここのところ、あれやこれやありまして、
本の用意がまだ終わっておりません。
明日の1時に搬入開始なのに。
まだまだ持っていきたい本があったのに。
ぜんぜん値つけが間に合いません。おいおい。

車で行くので、少しは眠っておかないと危ない。
つい最近、接触事故をおこしたとブログに書き、
大勢の方にご心配をおかけしました。
「きっと古本の神様が守ってくれたのね」と
ご近所の方にお言葉をいただきました。

さて、あと十時間ちょっとで搬入だというのに、
いったいいつ何をどうすればいいのか。
目録で当選なさった方の本も持っていかなければ。

17日夜、父親が手伝いにきて
値札をこしらえ、均一本の値つけをしていってくれました。
夜10時半、最寄り駅まで父を車で送ってから
また延々、値つけ・本を束ねる作業をして
18日、さらに作業をして、
夜になってから用意できた分の本を車で持っていってきました。

先週末の入札市で落札した本も持ち帰りました。
いちばん欲しかった洋書絵本は手が届かず。
ちょっと頑張って入札した1束と、
一応入れておこうかなと思った児童書の7本口を落札。
1束は20冊ほど? それが7本分ですから、
どっかり大きな山です。百数十冊ってところ。
実は、この7本口、当店しか入札しなかったようです。

それじゃあ、あまり良い本がないんじゃないの?と
思われることでしょう。
いえいえ、先ほどから束をほどいていますが、
大正から戦前から…古い児童書、それも良いところがかなり混ざっています。
活版の活字が美しい。
装丁がひじょうに凝っています。
今の出版事情では、こんなに手をかけた(お金もかけた)
本づくりは無理でしょう。
私の目から見ると宝の山です。

どうしてこんなに良いものが市場にまとめて出たのか。
鉛筆で一昔前の値段と思われるものが書き込まれています。
勝手に想像すると、
どこかの古書店が何かの理由で店を閉じて、
いずれかの経路をたどって市場に出てきたのでしょうか?
あるいは、セットものや全集など揃えようと努めたあとが見られるので、
倉庫に積み重ねてあったものがまとめて出品されたのか。 
なぜ当店しか落札しなかったのか。
おそらく、大山すぎて、敬遠されたのでしょう。
スペースに余裕がある店はなかなかないですから。

全集の端本もいろいろあります。
これは、さほど古くないですが、昭和38年。
少年少女新世界文学全集

装本 安野光雅
表紙に金版彫刻入り!(彫刻 川島庸介)
監修には、川端康成、浜田廣介らのほか
なんと「ファージョン(イギリス)マルシャーク(ソビエト)」の名前が!

百数十冊のうち、できれば半分は海ねこ用に残して、
半分は早速本の散歩展にと思ったのですが、
ああ、もう眠らないとまずそうです。
なんとか持っていける分は運びます。うううう。

古書展って行くのは楽しいのですが、
行う側は…。
「じき慣れるよ」と周囲からは言われるのですが、
不慣れな私には、なかなかしんどい。
まず、体が。とにかく本は重いので。
そして、結構手間がかかります。
値札を貼って、本を束ねて運び込むという作業が
私の寝る時間をどんどんどんどん削っていき…。
倒れそうだけれど、どこかお祭りのような高揚感があり、
なんとかもちこたえる感じ。
終わって寝込まないようにしないと。
催事を毎月やっている店を尊敬します。

当日ご来場なさる方、よろしかったら当日、お声をおかけください。
買取のご相談もぜひどうぞ
(直接の買取は日と場所を改めてになります)。
休憩のときを除いて会場のどこかにおりますので、
帳場で聞いていただければと思います。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.omaken.com/mt-cgi/mt-tb.cgi/4600

コメントする

2012年4月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

アーカイブ