さよなら、ナウカ

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市場で買った本を引き取りに神保町→五反田→阿佐ヶ谷→自宅と運転。
五反田では倉庫に入れたままだった本を整理。
帰宅して、車いっぱいの本を半分ほど整理したところでギブアップです。
本の整理をすると睡魔が私に降りてきます。
ご紹介する新着本を選んだのに、うう…。

睡魔に邪魔されて、あやうく書き漏らすところでした。
日中、ナウカの宮本さんからお電話をいただき、
あと1日2日は本や荷物の整理に追われているそう。
シャッターの向こうで頑張っていらっしゃるのでした。
神保町に行ったついでにちょこっと立ち寄ってみたところ、
整理のほうもあと一息のご様子です。
ガラーンとなったナウカを見ると、ああ、
本当になくなってしまうのかと実感。
宮本さんには大変よくしていただき、感謝しております。
おかげで、ますますロシア本好きになりそうです。

ナウカ、ロシア絵本に関連するものは、少しずつでも
集めていきたいと思っております。
(ついでに書いておくと、高田喜佐さん関連、
靴に関するものも蒐集しています)
チラシなど、ちょっとしたものでも結構です。
お持ちの方、ご処分の折は廃棄なさらずに、
ぜひぜひ当店にお声をおかけください。
いつかまとめて、形にしてご紹介できたらと願っております。

生意気にお感じだろうと思いますが、
当店は、そのような役目を担える店になっていきたい。
私は、ライターのころから
同じ人をしつこく何年も何年もインタビューし続ける、
ひとりの人からじっくりじっくり話を聞き、
その人の生きざまを追い続ける仕事が好きでした。
告白手記などの取材も、しんどいですが好きでした。

古本屋は、古書を(市場を介して、も含めて)
人から人へと橋渡ししていきます。
人々の忘却の彼方に埋没しそうなものを
再評価する、きっかけづくりの役割もあると思う。
この世を生き抜いた人の痕跡を追いかけて
物語のある品揃えができたら素敵だろうと思う。
すでにそういったことをやっている先輩書店は多々ありますが、
今現在、私の理想は、その方向性です。
命短し、集めよ(古書)乙女(乙女じゃないけど)。
理想で終わってしまわないよう、なんとかしていかないと。
小さな店の大きな夢、ささやかな野望、といったところ。
もちろん店を続けていくためには、
皆様が必要としているものをご用意し続けて、
きちんと売り上げを伸ばしていくことも忘れずに。
「やはり在庫を持ちすぎないことですね」というのは宮本さんのお言葉。

古書店それぞれ、いろいろ考えていますし、
その店ごとのスタイルがあるなあというのは、最近、つねに感じることです。
ナウカのあとは、どこかの古書店が入るのかしら。

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コメント(4)

入りますか?
神保町というのも面白いのでは。では。

コクテイルさん、
コメント書けるようにしました。
書けましたね。よかった。

あんな広い店を切り盛りしていけるのは、
そう、我らがY子嬢ぐらいでは?
狩野さんのタワー本、今からもう楽しみです。

古書会館で、しゃきっと働いているノミラ君と会いました。
素面だと爽やかでビックリ。
「ぬるいなあ。ぬるいよ」とも言われませんでした。

 東京タワー本ねえ、プロの物書きとしての意見を今度聞かせてくださいね。
 爽快なノミラ君という時と、二日酔いで半分腐っているノミラ君という2パターンある昼の顔。
 後者の時こそ「ヌルイね」と返しておきましょう。もしくは「臭いね」かな。

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