デヴィット・ピールという人が来日しました。
実は全く聴いたことがなかったのですが。
NYでジョン・レノン&オノ・コーコと親しくなり、アップルレコードと契約。
「ローマ法王とマリファナ」というアルバムを出したが、世界のいたるところで発禁。
というような逸話しか知らない状態で行ってきました、JIROKICHI。
とにかくでかい声でしゃべるおじさんでした。
久々に行ったJIROKICHI、混むときはギッチリと椅子だけが並んでいるのですが、
あまり前売りが売れていなかったのでしょうか、ゆったりとテーブルが置いてあり、席は少なめ。
しかし、ギリギリ行ったのでその後ろで立ち見。
◆最初はアコースティックセット。
アコギを持ったピールさん+アコギとコーラスの日本の人+
タンバリンとコーラスの顔の小さな白人少年の3人。
ピールさん、最初から熱くてしゃべるしゃべる。
声はでかく開ける口もでかいのですが、聞き取り能力ないので聞き取れません、英語。
とってもおもしろいことを言ってるようですが、時々単語がわかるだけ。
JohnとかYokoとか、marijuana(マリファナ)とか、hippieとか、Freedomとか言ってます。
で、しゃべる合間に歌います。
カウントは「ワン・トゥ・スリー・フォー、ワン・トゥ・スリー・フォー」です。
2回言います。
カウントもでかい声。イントロが静かな曲でもでかい声のカウントです。
曲はシンプルなロックンロールが多いのですが、声がでかくインパクトあります。
歌詞もやはりmarijuanaとか、hippieとか、Freedomとかが多くて。徹底してます。
一時間弱(くらい)で終了。
◆2部は、ゲスト、三上寛弾き語り。休憩なしで始まりました。
いきなり爆音ギター!かき鳴らしてます。それに搾り出すような歌がのっかります。
聴いたことはありましたが、生は初めて。ギターのフレーズがなんだか訛ってます。
この人は詞の世界もすごいです。
印象に残ってるフレーズを。
(細かいところ違ってると思いますが、こんな感じってことで・・・)
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新幹線の窓から昇る朝日を見る
新幹線の窓から飛んでるマイケル・ジョーダンを見る
昇る朝日は見たいもの、飛んでる人も見たいもの
見たいものが見えるのはしあわせなこと
食べたいものが食べられるのはしあわせなこと
食べたいものが食べられないのはふしあわせなこと
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爆破すべき美術館
爆破すべきではない美術館
びじゅつかん、びじゅつかん
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なんだか深いです。
あと、奄美のやぎをひくユリ子先生の歌が素敵でした。
三上さん、曲の合間に楽屋の様子をうかがっているのですが、
なかなか3部が始まる気配がないので歌い続けます、一時間以上歌ったでしょう。
◆やっと第3部。ピールさんのエレクトリックセット
ピールさんはストラトを持って歌います。横にタンバリン少年。ほんと顔が小さい。
バンドは他にギター2、ベース、ドラムです。
皆さん、日本の方ですがとてもとても楽しそう。
ベースのちっちゃいおねーちゃんの笑顔とステップがいい感じ。
ピールさん自身は一部と同じく淡々としかも熱くしゃべって歌います。
一部と同じ曲もやってましたが、バンドの音圧と勢いでかなり違った印象、これも気持ちよい。
ああ、初期のパンクっていうのもこんなんやったなー、ロックンロールやー、などと思いつつ。
アンコールでは三上寛も登場して、John Lennonのギヴ・ピース・ア・チャンス。
終わったら11時。食事する時間もなく帰路へ。
ピールさん、今年60歳だそうで。三上さんも50代?
いやー、元気です、恐るべしです。元気出します。
寝不足での立ちっぱなしで疲れました・・・
あとですね、目の前のテーブルに座っていたでっかい白人さん。
ピールさんが出てくると立ってビデオ撮影するんですよ、ハンドカメラで最初から最後まで。
後ろの人、ステージが見えないです。横にずれて肩ごしに見ましたけど。
パティ・スミスを見に行ったときに前で彼女とイチャイチャしてて目ざわりだった
小太りの白人さんに似てました。
三上寛知ってます.トレンディ俳優(古いな,言葉が)じゃなくて,太ってて戦メリに出てた人ですよね?
昔,静岡の地方音楽番組でコメンテーター(みたいなこと)をやってました.
その方がフォーク歌手だと知ったのはつい最近なのですが・・・
確かに、三上寛のその詞(詩じゃなくて、詞?)はすごそうだな。
むかーし、明治大学の学園祭に来ていたように覚えてます。当時、見なかったのが残念です。
三上寛、あのギターはフォークの人ではないですね。
フリー系というか、ショーボート系というか。
灰野敬二ともよく一緒にやってるようですし。
しかし、あれに灰野さんのギター入ったらうるさいやろなー。
Mongoさん、3日はお疲れ様でした。
おなかすいたし、足痛かったです。
でも、かわりのもので満腹、元気になりましたよ。
三上寛は、70年代は確かにフォークの人でした。先日のあのスタイルでもきっとフォークの人でしょう。
でも、今の時代そう呼ぶのは確かに違和感ありますね。
例えば、私は「五つの赤い風船」と「かぐや姫」を同じ列には並べません。でも、今は後者の流れですべて引っ括めてフォークと呼んでいるように思われます。だから、なのでしょう。
もっとも、これは私の勝手なこだわりにすぎないのですけど。
それにしても、三上寛凄かったですね。
また観に行きたいです。
そして昨日はジョン・レノンの命日、いい時にピールさんに会いましたね。
マーカナさん、お疲れ様でした。
まあ、ジャンルのくくりはCDショップの棚にまかせるということですね。
私からすると、三上寛は三上寛。
他にいない凄みでした。
また、行きましょう。