« レコスケ~マイルス←菊地成孔 | メイン | タイフェスティバル2007@代々木公園 »

脳腫瘍

水曜日、叔父を見舞う。父の弟。

脳の奥の方にある「脳幹」という場所あたりに腫瘍がある、ということで手術。
事前の話では10時間くらいかかるという。
始まったのは朝8時半。
10時間程度の手術では、お医者さんは食事もとらず、トイレにも行かないそうな。
そういうものらしい。
仕事を終えて、午後7時頃病院へ。
まだ終わっていない。待合室で待機。

午後7時半頃終了。結局11時間弱の大手術。
術後の医者は精魂尽き果てたという感じ。だがやり遂げた感もあり。
そんなふらふらな状態のまま様子を説明してくれる。
こちらとしてはとにかく様子を確認したいわけですから。

後頭部頭蓋骨を直径数センチくり抜き、
すだれ状態の神経の隙間から腫瘍を少しずつけずる(かき出す)という作業。
そのとき神経を傷つけないようにやるのが技(まさに職人技)。
脳幹近くの腫瘍部分は硬く(腫瘍が硬いっていうのがどんな感じなのか想像できないけど)、
完全にはとれなかったらしいが、とにかくとれるだけとった、と。

話を聞いた後、叔父に会う。もう会えるのか?
初めて入る集中治療室。アルコールで手を洗い入室。
酸素吸入はしているが、見た目以前とたいして変わらない。
切ったのが後頭部なので見えないからかもしれないが。
声をかけると反応する。言ってることはわかる様子。
顔色もよく、とても大手術直後とは思えない。
一安心。

その後、手術翌日昼前には一般病室へ戻り、ベッドに座って昼食も食べたそうで。
頭を開け、脳の奥にある腫瘍を取り除くという10時間にも及ぶ手術をした後なのに。
そんなに早く元に戻るのですね。びっくり。

医学とそれに関わる道具(のぞきながらオペする顕微鏡とか)の進歩、
医者という仕事のあまりの過酷さに驚いた一日。

早期回復を祈りつつ。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.omaken.com/mt-cgi/mt-tb_____.cgi/5100

コメント (2)

大手術・・読みながら段々緊張していきましたが、
翌日にはベッドに座って昼食もとられたのですね
お医者様もすごいですね
叔父様、早く良くなると良いですね

智代さん>
本当にね、すごいもんです。
叔父も内臓系は丈夫ですからね。
体力あるってことが大きいのかもしれません。

お医者さんもすごいけれど、周りのスタッフも、しんどい顔もせず常ににこやかなのもすごいですね。

コメントを投稿

About

2007年05月11日 07:27に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「レコスケ~マイルス←菊地成孔」です。

次の投稿は「タイフェスティバル2007@代々木公園」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。