弱い雨の中、初めて降りる井の頭線池の上。
目的の店ボブテイルは駅を出たところの踏み切りを渡ってすぐでした。
ほんとにすぐ。
あまりに近くであやうく見逃しそうに。
すでに開場していたお店に入るとこじんまりして壁には不思議なポスターや絵。
怪しげでよい雰囲気。
ちゃんと近くで見えてよさそうな席はど真ん中しか空いておらず、
必然的にその席に座ります。
店内はとっても暗い。
メニューに小さな懐中電灯が常備されているくらい暗いです。
かすかな照明と蝋燭。
ふちがみとふなとは今年4回目。
アコースティックベースから1m以内。
渕上さんの歌ももちろん染みてきたわけですが、やはり今日はベースです。
アコースティックベースの弦ってはじくとかなり左右に振動するんです。
船戸さんの弦をはじく指とその揺れる弦に見入っておりました。
音は生音で直接響いてくるわけで。気持ちいいです。贅沢。
聴いたことある曲も初めての曲(先日、芳垣安洋と一緒にやったそうでそのために書いた曲も)も
完全にふちがみとふなとの世界。
持っていかれました。
(でも、MCはクスクス笑い多し。それもまたふちがみとふなと)。
今日は船戸さんのコーラスも多め。
ラストには、渕上さんがお店にあるアップライトをシングルトーンで鳴らし、
船戸さんがリードボーカルをする曲。
うまい具合にピアノがないとできないらしく、貴重かも。
これもいい雰囲気でした。
それにしても渕上さんの唄はなんというか、豊かですね。
ああ、船戸さんのベースの音も。豊か。
極限まで音が少ないのに豊か。
ボブテイル、飲み物も食べ物も一工夫あっておいしくていいお店でしたよ。