チャイナ2

5日ほど滞在して思ったこと。

自分が来ているのは地方都市の工業地区で、日本の会社の現地工場があるような場所です。
かなり雑多な場所で、街の雰囲気ははっきりいうとかなり汚い。何年前の日本とかそういう風に言えるような感じじゃなくて、とにかく人であふれていて公共の場所をきれいに保とうという概念がなさそうな雰囲気と言ったらいいのかな。ちょっと慣れるまで難しいです。

家というか店の前を開け放って商売しているような場所があちこちにあって、中で人がメシかっ込んでたり、機械作業や自動車修理、雑貨売ってたりなんでもあり。犬がウロウロ雨が降ればそこら中水たまり、道路は穴ぼこだらけ、幹線道路は戦場のような状態で、大型バス、タクシー、自家用車、小型バイク、自転車、歩行者が激しい自己主張をしながら行き来しています。

道路のノイズは自動車の音よりもクラクションが支配的で、これはちょっと日本の常識から遠くかけ離れています。危ないという警告のためよりも、”ここに俺様がいるんじゃ”という位置を他に知らせるのが目的と考えていいのでしょうか?夜になるとこれにパッシングが追加されます。昨日はタクシーに乗ったんだけど車線変更なんていっぺんに数車線超えるなんて当然のごとくだし、路肩走行というか勝手に自分て歩道を車道としてしまうあたり、サバイバル魂がすごいです。

工業地区なので当然中国の地方から働きに来ている若い工員が多いです。寮みたいな場所に住んでいますが、夜になるとスーパーのなかを何も持たずにフラフラしてるのが多いこと。路上にも人は当然あふれていて何をしているのかしらないけど、こんな場所では日本では考えられないほど人がいます。今は蒸し暑い時期で外に出てちょっとすると汗でベタベタになってしまいますね。そんな中を地元の人はガツガツ行き来しています。

そういえばアメリカにいる頃、中国系の人が多く住んでいる場所に行くと車の運転が荒いと感じていましたが、こういう場所から来れば当然だろうなという感じです。日本人は何十万円もかけて自動車学校に通って分けの分からないテストを受けてやっと免許を取って運転するわけですが、そんな流暢なことをやってられるのは日本だからだなとまたもや痛感しました。世界との勝負は結局こういうガツガツしたもので、形や形式を重んじてばかりいると勝負以前に終わってしまってしまいます。
車の運転のための目的=自動車が操作出来てルールを守って安全であればOK。と考えるか
車の運転のための目的=ガチガチの交通ルールを全部覚えて車が完璧に操作出来てやっと路上に出てOK。と考えるかの違いです。
国内のうるさい規制を守らせるために車の運転を規制させるか、世の中を便利にするために取りたいヤツは取らせて下手なら捕まえてしまう、どっちがいいのか分かりませんがある意味中国のほうがもっと自由な世の中かもしれません。

自動車学校の息のクサいおっさんが横に乗って何時間も路上で嫌な検定を受けてやっと免許を取ったと思ったらちょっとアクセルを踏みたくなるような場所でレーダー測定やって喜んでいるような国ですから、世界と対峙している自分たちが視野を広げて、他に負けないようにするためには何をしなければならないか考えないとマズイとさらに痛感しました。日本という国は世界の中でも本当に特殊なほど細かいことが得意で、ルールをいっぱい作って上手く動くようにしたがるけど、それが逆に自分たちの首を絞めているんじゃないかと感じます。神社とか戦争のことで中国からあれこれ言われますが、なよっちくすることなんかなくて堂々とやればいいじゃんと思います。まったく日本人は細かいことを言うヤツが多すぎる!

とりとめもない話になってしまいましたが、久しぶりに海外に来て自分がどっぷり日本に浸かってしまったことを痛感しましたという話でした。

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コメント(1)

LAキャンディ :

> ちくすることなんかなくて堂々とやればいいじゃん
大賛成です。これ以上はやばいので、オフ会ででも、なんちって。

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このページは、Mickが2006年6月 4日 09:26に書いたブログ記事です。

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